第I部 進行する地球温暖化とわたしたちのくらし〜地球温暖化対策に向けた国土交通行政の展開〜 

第3節 くらしにおける取組みの必要性

1 世界における温室効果ガス排出の推移

(世界的な温室効果ガス排出量の増加)
 第1節で述べたように、IPCCの第4次評価報告書において、地球温暖化と温室効果ガスの因果関係が認められた。人間活動による世界の温室効果ガスの排出量は増加し続けており、1970年(昭和45年)から2004年(平成16年)の間に約70%増加している。中でも、人為起源の温室効果ガスの大半を占めるCO2の排出量については、同期間に約80%増加している。
 
図表I-1-3-1 1970〜2004年の世界の人為起源温室効果ガスの年間排出量

図表I-1-3-1 1970〜2004年の世界の人為起源温室効果ガスの年間排出量
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 国別にCO2の排出量を見ると、日本は約12億トンと、アメリカ、中国、ロシアに次いで第4位の排出量である。また、中国からの排出量が経済発展に伴って大きく増加している状況にある。一方、一人当たり排出量をみると、日本は約10トンとアメリカ(約20トン)の半分程度で、ドイツ・イギリス等の欧州諸国と同程度であるが、中国(約4トン)やインド(約1トン)と比べると大幅に多い。
 
図表I-1-3-2 主要国のCO2排出量の推移

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