コラム

羽田空港と成田空港の鉄道による直結


 首都圏における航空の国内便と国際便の乗り継ぎのための公共交通手段として、従来から東京国際空港(羽田空港)と新東京国際空港(成田空港)との間にリムジンバスが運行されていたが、道路渋滞等のため、定時運行できない場合があり、定時性の高い鉄道による両空港間の直通運転が望まれていた。
 10年11月、京浜急行電鉄が空港線を延伸して羽田空港ターミナルに乗り入れるのに伴って、相互乗り入れを行っている京浜急行電鉄、東京都交通局(都営地下鉄)、京成電鉄の3社による羽田・成田間直通特急及び途中駅(青砥)乗換の接続特急の運行が開始された。直通特急については、日中の時間帯に上下4本ずつ運行され、所要時間1時間42分、運賃1,480円となっていて、従来の乗り継ぎが必要であったとき(モノレール、京急、都営地下鉄、京成の乗り継ぎで所要時間2時間12分、運賃1,580円)に比べて、より利用しやすくなっており、両空港へのアクセスの向上とともに、国内便と国際便の乗り継ぎの利便性の向上が図られている。


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