グッドプラクティス!

東日本交通 株式会社

2007年7月12日

ドライブレコーダーデータによる安全運転教育を実施
− 事故多発道路を「黄金の安全道路」にする取組み −

東日本交通(株)ではGPS機能付ドライブレコーダーのデータを帰庫後直ちに無線LANによりパソコンへ収集し、管理者が映像をチェック・分析し後乗務員教育に活用しています。その中でドライブレコーダーのトリガーのかかった回数(映像の記録できた回数)の多い地点をGPSデータから調査した結果、会社の裏にある一方通行道路であることが判明しました。出庫時にほとんどの車両が通行する一見平凡な一方通行道路でなぜトリガーのかかる回数が多いのか原因を調査し、警視庁で二輪車事故が多発している10路線を「Tokyo Safty Ride 10ロードプラン〜二輪車安全対策重点路線」として重点的に事故防止に取り組んでいるのに倣い、会社としてこの一番危険な道路を「黄金の安全道路」と名付け一番安全な道路にしていこうという運動に取り組んでいます。

「黄金の安全道路」

道路の周辺環境:全長650m・幅6m・一歩通行道路、沿道には住宅、店舗、飲食店が多数あります。また見通しの悪い路地が多く歩行者・自転車の飛び出しが多く、また店舗への納品トラック等路上駐車も多いため見通しがよくありません。この道路状況を運行管理者が社用車で周回しビデオ撮影したものを講習会にて上映し、危険ポイント・注意点を呼びかけ周知徹底し安全運行に役立てています。

「一時停止実態調査」による教育効果の検証

一時停止実態調査実施地点

この道路の最終地点にある信号の無い交差点で一時停止不履行による事故が発生した為、現地にて当社の車両の一時停止に関する実態調査を行いました。その結果、実に61%の車両が不履行又は不完全であることが判明しました。実態調査の様子をビデオにて撮影し講習会で上映、一時停止不履行の危険について説明後、一時停止完全実施を呼びかけた後、1ヵ月後に2回目の調査を行ったところ95.9%の車両が一時停止を完全に実施したという結果となり効果を上げました。

以上のようにドライブレコーダーは映像データを有効に利用する事によって、新たに発足した「運輸安全マネジメント」を推進する為の有力なツールとして活用し事故防止に効果を上げております。今後も当社ではドライブレコーダーを安全教育に活用してまいる所存です。

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