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【<<前<<(4)国土計画における指針性の充実

〇国土基盤整備の重点化・効率化に対する指針性の充実

今後、投資余力の制約が強まる一方、これまでに蓄積された国土基盤ストックの更新需要の急増が見通される中で、国土基盤整備の重点化・効率化に対する国土計画の指針性を一層高めるため、以下の検討を行なう。(参考資料11

第一に、国土計画の新たな理念に即した整備、評価の基準を構築する。これまでの全総計画においては、地域の経済的発展や近代的で快適な居住環境の整備等を目標に国土基盤の整備基準が設定され、その水準をいかに少ない投資で効率的に実現するかに評価の基準が求められた。これに対し、今後の国土計画においては、経済、社会及び環境の三面の目標が調和した国土の実現を目指す視点から総合化された、新たな国土基盤の整備基準や効率性評価の枠組みが必要である。(参考資料12

第二に、国土基盤整備の分野別、地域別配分等の重点化に対する指針性の向上を図る。国土基盤整備は事業が長期間にわたるため、計画期間を通じた社会的ニーズを展望し、今後重要となる国土基盤整備の分野等を全国計画に明確に示すことにより、長期的な重点化・効率化の方向性についての指針性を高めることが必要である。また、国と地方公共団体それぞれの投資を密接に連携させ、地域全体としての効率的な国土基盤整備を図るために、全国計画は、こうした調整の前提となる、国として進めるべき国土基盤整備の重点を示すものでなければならない。

以上の要請にこたえるため、「総合的国土基盤整備・評価指針」を全国計画に定めることとし、その内容、同指針の関連国土基盤整備計画や総合的な広域計画への反映の方途について検討する。

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