2030年の日本のあり方を検討するシナリオ作成に関する調査概要

Cグループ: 多様性社会シナリオ



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2030年の日本の社会におけるキーワードは、多様性(ダイバーシティー)。人種・性別・年齢などに一切関係なく、すべての人々が自分の能力を活かしていきいきと働ける社会が実現している。外国人にとっても魅力的に変わった日本の社会には、アジアを中心に海外からの留学生、就労者が増え、人口の20%は外国人が占めるまでになっている。こうした多様性にあふれる社会の中で、日本人は自分たちの文化や独自性を再発見し、自らのアイデンティティを明確にし、魅力ある国を再び作ることに成功している。またこの社会は、一人ひとりの生活を重視する社会でもあり、労働スタイルが効率的になることで、8時間勤務が実現し、自然のリズムにしたがい、自然の流れと共生する、資源循環型社会でもある。多様な価値観の人々がお互いに相手の文化や考えを尊重する中で、世界の平和、貧困の撲滅にむかって貢献する日本の能力も醸成されている。


Cグループの未来社会のイメージ
Cグループの未来社会のイメージ



側面ごとにみた内容


多様性

  • 多様性を大切にした世界一の環境先進国を目指す(ダイバーシティーがキーワード)
  • 外国人も含めてすべての多様な人々がいきいきと働いていく社会
  • 外国人に対して、無差別にオープンではなく、日本に永住希望する人が増えるような社会、文化的障壁の低い社会
  • 国境はほとんど意味をなくしている
  • 外国人からも魅力的な観光地になる

ライフスタイル

  • 日本人男性には、8時間労働を義務付ける(残業をしてはいけない)
  • 寝たきり老人を予防する社会へ
  • 分散型多層型のネットワーク社会
  • 地球社会全体で貧困とテロをなくすために、東アジアと日本がその一翼を担う
  • 意欲と能力のある人には男女等差別なくチャンスが与えられる社会へ

環境

  • 自然との共生 かつての江戸時代の資源循環型社会
  • 社会の仕組みとして、所有でなく機能を利用するという考え方

目標


  • 日本はリーダーシップを発揮し、世界に貢献する
  • 日本のアイデンティティを明確にし、魅力ある国を実現する

課題


三本柱

  • 世界の平和、貧困の撲滅にむかって貢献する
  • 日本のアイデンティティを明確にし、魅力のある国にする
  • 外国人が20パーセントいる社会にする
  • 人種・性別・年齢に関係なくそれぞれの人々がいきいきと働ける社会にする

これを達成するための課題は以下の通り。

  • 国民全員が多様性を知る
  • 価値観を転換する
    →仕事人間からライフワークバランスの取れた人間へ
    →官から民へ
    →日本人社会から多民族社会
    →地方分権化
  • 心のグローバル化を進める
  • 新しい社会システムを作る
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