図4.5 環境基準を達成するための評価地点における必要放流水質
BOD mg/l
注1. ここでは、最大ケースの最終段階(人口約60万人)の場合で、かつ一斉放流することを想定していること、評価地点までの自然の浄化作用を考慮していないこと、新都市内で農業用水としての再利用等の方策を想定していないことなどから、現実にはここで示したBOD値よりも高い濃度でも環境基準を達成できると予想される。また、必要に応じて生物学的処理、物理化学処理を組み合わせる等の方式を導入することで、放流水質を実質BOD2〜3mg/lレベルにすることは可能である。
注2. 海域への直接放流(静岡県、三重県)、複数の水系への分散放流(茨城県、岐阜県、愛知県、幾央地域)、放流地点の下流側への設定(栃木県)も考えられる。
注3. 下流で閉鎖性水域に排水が流入する可能性のある地域(具体的な立地場所による)として、茨城県(霞ケ浦)、岐阜県(伊勢湾)、愛知県(三河湾)、静岡県(浜名湖)、三重県(伊勢湾)、幾央地域(琵琶湖)があり、これらではBOD等で示される有機汚濁負荷に加えて、窒素、リン等の栄養塩の除去及び、雨水流出に伴う面源負荷対策も含めて、閉鎖性水域への影響を配慮した方策を導入する必要がある。