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既存都市との関係に係る検討について

表3:新都市周辺における市街地連坦に係る検討結果(その3)
検討項目 岐阜県 静岡県
自然地形 ・岐阜県の南東部に位置し、北部(木曽川以北)は飛騨高地の南端部に位置し、急峻な山地となっている。南部は美濃三河高原北部の山地であり、準平原的に浸食小起伏面が分布する穏やかな山容を呈し、木曽川及び土岐川沿いに丘陵、段丘及び盆地が分布する。
・南部の丘陵は緩傾斜な尾根で構成されるが、その面積(幅)は狭い。低地は主要河川沿いに幅狭く分布する。
・静岡県の南西部に位置し、北部の山地と標高の高い牧の原台地、中央部の磐田原、三方原等の平坦な段丘群、天竜川、太田川などに沿う低地並びに浜名湖周辺の丘陵と谷底低地及び海岸沿いの砂丘地帯に大別される。
・北部は急峻な山地である。牧の原台地は著しく開析され、台地面は分析されている。磐田原及び三方原台地は扇状地性の堆積段丘で段丘開析谷は少ない。浜名湖周辺地域では、丘陵を刻む谷は溺れ谷であり、軟弱地盤で構成されている。海岸の砂丘地帯は浜堤とそれを被覆する砂丘で構成されている。
既存市街地の状況 ・既存市街地は、土岐川や木曽川に沿った低地に分布しているが、愛知県境に近い地域では丘陵地にも住宅地等の開発が進んでいる。
・DIDは、多治見市、可児市、土岐市、瑞浪市、恵那市、中津川市、美濃加茂市、坂祝町及び御嵩町に分布している。
・このほか密度は低いが、低地や谷あいの道路沿いに広く分散して建物が分布している。
・平成2年から7年の人口増加率は、多治見市、可児市及び美濃加茂市で7%を越えている。
・名古屋市から春日井市にかけて市街地が連続しているが、愛知県と岐阜県の間は丘陵地が広がっており、現状では市街地は連坦していない。
・国道1号、東海道本線に沿った形で市街地が連坦している。浜松市周辺では市街地の面的な拡大が進んでいる。DIDは、島田市、菊川町、掛川市、袋井市、磐田市、浜松市に存在するほか、JR東海道線に沿って連続して存在している。
・DID地区以外の低地にもまとまった集落が点在している。また、丘陵地の緩斜面は茶畑等に利用されている。
・平成2年から7年までの人口増加率で、浅羽町及び小笠町で10%を越え、浜松市、掛川市及び袋井市では5%を越えている。
交通基盤 ・JR中央本線、中央自動車道及び国道19号が、南東部に連坦する都市を結んでいる。南西部の地域をJR太多線、東海環状自動車道(整備中)及び国道21号が結んでいる。 ・東西方向に東海道新幹線、JR東海道本線、東名高速道路及び国道1号がほぼ平行して伸びている。
・東名高速道路と平行して、北側10〜15kmの地点に第二東名道路の整備が進められている。
現況土地利用規制 ・地域内において市街化区域・市街化調整区域の線引きが行われている市町村はなく、多治見市、可児市、土岐市を中心に11の市町で未線引きの用途地域指定が行われている。また、農用地区域及び保安林の指定が広範に分散して行われている。
・愛知県との県境地域では愛知県側(春日井市)においては市街化区域・市街化調整区域の線引きや自然公園の指定が行われている。
・市街化区域・市街化調整区域の線引きが行われているのは、浜松市、磐田市、浜北市を中心にして磐田市より西側の13の市町である。それより東側では、掛川市、袋井市を中心にして15の市町で未線引きの用途地域指定が行われている。
・農用地区域は広範に分散して指定されているが、特に浜松市北部と浜名湖西部ではまとまった大きさで指定されている。
・また、遠州灘の海岸線に沿って線状に保安林及び自然公園特別地域が、浜名湖の北部に自然公園特別地域が指定されている。
スプロール抑制の可能性と課題 ・南部地域については、地形的に開発の容易な低地部は既に市街化しており、さらに愛知県寄りを中心に一部の丘陵地も市街化が進みつつあり、適切なスプロール抑制方策を講じる必要がある。
(名古屋市の圏域との連坦について)
・名古屋市の圏域との間は山地によって地形的に分断されているが、市街化のポテンシャルは高く、開発規制が弱い地域で部分的に開発が行われている。連担を防止するには、愛知・岐阜両県の連携により適切な開発規制方策を講じることが必要である。
・国道1号に沿って既に市街地が連続しており、今後も引き続き市街地の拡大が進む可能性が高く、新都市のクラスターとこれらの地域の市街地との連担を防止するためには適切なスプロール抑制方策を講じる必要がある。
・北部地域は、現状では大きな集積は見られないが、今後、第二東名の開通等により開発ポテンシャルが高まる可能性もあり、適切な土地利用誘導を図っていく必要がある。
・浜名湖周辺については、景観との調和のとれた適切な土地利用誘導を図っていく必要がある。

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