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既存都市との関係に係る検討について

表3:新都市周辺における市街地連坦に係る検討結果(その4)
検討項目 愛知県 三重県
自然地形 ・愛知県東部の奥三河の山地と西部の濃尾平野に挟まれた県中東部に位置する。
・対象地域の大部分は、小起伏山地と丘陵、段丘及び主要河川沿いの谷底低地に大別される。
・北部地域は全体として小起伏の丘陵であるが、谷密度が大きく、尾根幅が狭くなっている。
・中部地域は小起伏の山地及び丘陵であり、丘陵地域には尾根頂部に緩傾斜地が多い。しかし、主要河川と尾根頂部の比高は150〜200mに及ぶ。
・南部地域は天伯原の段丘であり、遠州灘沿岸に比高約70m内外の急峻な海食崖を持ち、段丘面は北方に傾斜し、段丘面を浅い谷が刻んでいる。
・三重県北部に位置し、西部の鈴鹿山脈、中央部の丘陵及び段丘と、それを刻む河川沿いの谷底低地並びに東部の海岸沿いの低地帯に区分される。
・鈴鹿山脈と伊勢湾沿岸の海岸低地の間に広がる丘陵、段丘及び谷底低地で構成され、全体としてなだらかに東方に下っている。これら丘陵、段丘と主要河川沿いの谷底低地はほぼ東西に櫛の歯状に分布する。
既存市街地の状況 ・豊田市、岡崎市及び豊橋市を中心にまとまってDIDが分布している。
・北西部の丘陵地周辺では、国道沿いに僅かに建物が立地しているのみで、まとまった集落はみられない。
・南部の天伯原周辺では、海岸線を走る国道に建物が線的に立地している。
・平成2年から7年までの人口増減率は、豊田市が2.6%、岡崎市が5.1%であり、豊田市の周辺の藤岡町は36.4%、下山村が17.1%と高い伸びを示している。また、豊橋市は4.4%の増加である。
・DIDは、伊勢湾の西側沿岸に沿って連続的に分布しており、特に四日市市から鈴鹿市にかけてはまとまった市街地が存在している。
・幹線道路沿いには線的に建物が立地している。
・平成2年から7年までの人口増加率は、四日市市が4.2%、鈴鹿市が3.3%、亀山市が2.7%となっている。
交通基盤 ・海岸線に沿ってJR東海道新幹線、JR東海道本線、東名高速道路及び国道1号がほぼ平行して伸びている。
・東名高速道路と平行して、北東側5〜15kmの地点に第二東名道路が建設されることになっている。
・豊田市からは放射状に名鉄線が伸びている。また、豊橋から北東方向にJR飯田線が伸びている。
・名古屋駅から海岸線に沿ってJR関西本線、伊勢鉄道、JR紀勢本線が延びている。JRは四日市市を過ぎたあたりから西方へ進路を変えて京都と奈良へ向かっている。
・東名阪自動車道は鉄道より内陸側を南北方向に延びており、計画中の第二名神高速道路はさらに西側を走る予定になっている。
現況土地利用規制 ・北西部では豊田市、岡崎市等で市街化区域と市街化調整区域の線引きが行われており、丘陵地は、名古屋市寄に市街化調整区域が指定されている。
・豊橋市、田原町にかけて市街化区域・市街化調整区域の線引きが行われており、天伯原地域は市街化調整区域に指定されている。
・表明地域構成市町村で市街化区域・市街化調整区域の線引きが行われているのは、四日市市、津市、鈴鹿市、菰野町、楠町、河芸町の4市町であり、表明地域構成市町村の大部分で線引きが行われている。
・市街化区域は、伊勢湾の沿岸部で一体的に指定され、またそれより西側では市街化調整区域が指定されているほか、農用地区域も広範に分散的に指定されている。
・鈴鹿山脈地域は、保安林、自然公園特別地域等の指定が行われている。
スプロール抑制の可能性と課題 ・北西部の丘陵地は、地形的な制約があるものの、名古屋市周辺の都市に近接していることから開発ポテンシャルが高く、無秩序な市街化が進行しないよう適切なスプロール抑制方策を講じる必要がある。
・南部地域は、市街化調整区域に指定されているものの、部分的にスプロールが進んでいる。そのため、適切なスプロール抑制方策を講じる必要がある。
(名古屋市の圏域との連坦について)
・名古屋市と調査対象地域の間は、既に主要鉄道や主要道路沿いに市街地が連坦しており、新都市との間に市街地の連坦が生じないよう、適切な開発規制方策を講じる必要がある。
・現状においても比較的広範囲に土地利用規制がされているが、新都市が建設される場合には、周辺の既成市街地と連坦しないよう適切な開発規制方策を講じる必要がある。
(名古屋市の圏域との連坦について)
・名古屋大都市圏域に位置し、連担の可能性があり、適切な開発規制方策を講じる必要がある。

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