新しい国会議事堂前。
広場では老若男女それぞれがいつでも余暇を楽しめます。
新しい国会議事堂と官庁街
新しい都市につくられる国会議事堂は、その外観、内部構造ともに現在のものとは大きく異なります。まずは建物のデザイン。“国民に開かれた政治・行政”のシンボルにふさわしく威圧感のある外観を避け、国民が親しみやすさや開放感を抱ける、そんなデザインであることも必要です。
官庁街の道路や建物も同じ発想に沿ってつくられていきます。閉鎖的な印象や威圧感を与える要素はいっさい排除。代わりに、訪れる人にゆとりや美しさを感じ取ってもらえるデザインを採用します。それができてはじめて風格と品位を保ちながら、国民に開かれた政治・行政の中枢機関としての使命を果たすことができるのです。
国会前には国民の集う芝生広場
建物だけではありません。周辺環境についての考え方もこれまでとは異なります。建物と敷地の外とを仕切る柵もありません。休日ともなれば、桜並木や芝生に囲まれた自然ゆたかな都市空間は、老若男女それぞれが思いのままに憩う場になるでしょう。人々はそこでひと時を過ごしながら、政治・行政と自分との親密な関係を実感します。
国際貢献・交流の拠点としての役割
もうひとつ重要なポイントがあります。それは新都市は世界を視野に入れた都市であること。日本を訪れる各国の外交使節や国際会議に出席する人々のためのホテルやレストランはもちろん、先端技術を駆使した設備を備えた国際会議場も国際都市としては当然、必要でしょう。
これまでの日本は、残念ながら経済的には世界の大国と称されながら、国際会議の開催などにおける世界への貢献度では遅れをとってきてしまったようです。新都市は、全国民に開かれた都市であると同時に、世界に向けて大きく開かれた国際交流の舞台でもあるのです。
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