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ライフスタイル・ストーリー(食)

地域で取れたもの、旬のものを、家族そろって食べよう

住宅地域には、子供農園(学校活動で子どもたちが主役になって作物を作る農園)と市民農園(注1)があります。国がこの地域の住民や学校に農地として貸し出しているのです。農園内には、物々交換ができる売店があります。

環家も家から自転車で5分ほどのこの場所に10年契約で市民農園を借りています。季節の野菜はほぼ自給できますが、自宅で食べきれない分は前もって学校に申し出て学校給食に使ってもらっています。そのかわり、給食残渣で作られた堆肥を貰い、肥料(注2)に使っています。有機農法でノウハウがいりますが、地元の農家の人たちが立ち上げた「NPO・お助け百姓グループ」のメンバーが助けてくれるので、安全で美味しい野菜を食べることができます。

お母さんとみどりちゃんが晩ご飯の準備をはじめた環家の台所に、弟の大地くん、お父さんの境一さん、おばあちゃん、そしておじいちゃんまで集まってきました。

大地「お母さん、今日の晩ご飯は何?」
循子「今日は季節のサンマとさっき農園からとってきた大根。それにほうれん草入りのオムレツよ。」
みどり「サンマは「○○産」って書いてあるけど、どうやって運んでくるの?」
循子「昨日○○の漁港に揚がったものを、夜の間に鉄道で近くの駅まで運んで、それから低公害の共用トラックでそれぞれのスーパーまで運ぶの。その間に排出される二酸化炭素量もラベルに書いてある(注3)でしょ。」

みどり「卵は、NPO循環研究所のないとう博士が、畑に放し飼いしてる鶏さんが産んだんでしょ。市民農園の売店のおばさんが、『ないとう博士が、朝、とれたてです、って持ってきた』って言ってた。これ、黄身が濃くておいしいよね。みどり大好き。」
境一「お父さんも今日はよく働いたから、今晩は地場ワインで乾杯といきますか。」
循子「地場ワインなら、あき瓶を5本持っていけば、1本もらえる(注4)でしょ。お父さん、丁度5本あき瓶があるから、これを持ってエコ田酒店で1本もらって来たら。」
祖母「エコ田酒店も一時期はさびれていたけれど、最近はデポジットや簡易包装をはじめたおかげで、昔のように繁盛してうれしいね。なにより、境一の帰りが早くなって、家族で食卓を囲めるのがうれしいねぇ。」
祖父「わしらの時代は、帰りはいつも午前様で、境一からは「お父さん、又来てね」なんて言われたもんじゃ。」
大地「みんなで食べるの、ぼくもうれしい。学校であったことも話せるしさ。」
循子「それに、何度もなべに火を入れなくてすむし、片付けが一度にすむから、経済的にも助かるわ。お父さん、食事が終わったら、大地とみどりと一緒に、早めにお風呂に入ってくださいね。」
祖父「そうすれば風呂のガス代も助かるってわけか。しっかりしてるよ、循子さんは。」


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