Use Cases

LINKSのデータ活用・アプリ開発

建設現場における事故発生状況の傾向分析(2025年度)

ユースケースの狙い

建設現場の事故発生状況の把握と再発防止対策の高度化

独立行政法人都市再生機構技術監理部では、過去の事故発生状況やヒヤリハット事例、安全関連規則等の情報を収集し、類似現場における再発防止対策について日常的に検討しており、必要な情報に簡単にアクセスすることが求められています。こうした状況を踏まえ、事故報告書やヒヤリハット情報を効率的に構造化・整理するとともに、現場担当者がチャットによる対話を通じて、必要な情報を迅速かつ的確に検索・分析できる環境の構築を目指しました。 
LINKS Veda及びLINKS BIを用いた実証では、「社内の事故発生状況に関する資料作成等に資する分析・可視化」「事故報告書の記載内容に関するテキスト分析」の2つのテーマについて検証を行いました。 

(出典)UR都市機構 事故報告書
https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww.ur-net.go.jp%2Frd_portal%2Finformation%2Fip8i2r00000015zx-att%2Fy_07_10_2505.docx&wdOrigin=BROWSELINK

LINKS Veda&BI 

Project LINKSでは、専門知識がないユーザーでもデータを簡単に構造化しチャット機能や可視化アプリケーションで利用できるノーコードのシステム「LINKS Veda」および可視化ツール「LINKS BI」を開発し、行政情報の再構築を行っています。
「LINKS Veda」は、国土交通省が行政手続等を通じて保有するワードやエクセル、PDF、紙などの「非構造データ」を「構造データ」として再構築するためのソリューションです。LLM(大規模言語モデル)を用いて自然言語を解析し、非構造データから意味情報を抽出。指定されたカラムに格納することで、テーブルなどに構造化されたデータを自動生成します。
また、「LINKS BI」は、LINKS Vedaで作成したデータをそのまま投入し、チャットによる分析指示を可能とする「対話型BI」を実装することで、ユーザーが欲しいアウトプットを手軽に作成することが可能となります。

▲LINKS Veda&LINKS BIの活用の流れ

「LINKS BI」は、以下に示す機能を有しており簡単に分析結果を可視化できます。

①過去のチャット履歴…これまでに行った分析の履歴を一覧で確認
②現在のチャット履歴…現在の分析テーマに関するAIとのやり取りを表示
③チャット入力欄…AIに対して指示や質問を入力するための欄
④分析結果の表示…テーブルやグラフなどの可視化結果を表示

▲LINKS BIの画面構成イメージ

使用するデータ

元データ名事故報告書
データ作成方法
・内容
PDF/Word/Excel/PNG/JPEG形式のデータをLINKS Vedaにより構造化
データ構造化後の主な項目工事事務所名
 ○○〇〇
工事等の種類
 労働災害
発生日時
 4月1日13:00頃
天候
 曇り
発生場所
 愛知県○○市○○ ○-○-○
年次2022年度~2025年度(2026年1月まで)
範囲全国
レコード数402
原典情報独立行政法人都市再生機構技術監理部

本UCのアウトプット例

1.社内の事故発生状況に関する資料作成等に資する分析・可視化

事故報告書を構造化して事故発生状況データと統合し、事故件数や事故要因を工事フェーズ別・工種別・事故種類別に集計・可視化することで、資料作成の効率化や現場担当者への注意喚起、若手社員向けの教育素材作成に活用できます。 

2.事故報告書の記載内容に関するテキスト分析

事故報告書に記載された当時の状況、事故原因、再発防止対策等の文章をテキスト分析し、キーワード抽出や複数条件での検索・集計を可能にする。更に、過去事例を蓄積させることで、再発防止への分析及び施策立案に活用できます。

検証会の様子

独立行政法人都市再生機構職員を対象に有用性検証会を実施した結果、対話しながら分析や文書作成を進められる点が評価されました。あわせて、紙媒体・PDFデータの活用による業務改善や、来年度以降の継続活用への期待も示されました。


\ 利用者の声 /

独立行政法人都市再生機構技術監理部

工事発注ごと・棟ごとの工事費データを1枚にまとめた分析シートに活用できれば、これまでとは異なる観点での工事費分析や予測が可能になると感じました。発注者の立場としても非常に有効なツールになります。

最初はプロンプトの工夫に少し慣れが必要だと感じましたが、対話しながら壁打ちのように分析を進められる点がとても実用的でした。

独立行政法人都市再生機構技術監理部

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