日本の水収支を見ると、年間の降水量約6,600億m3(1992年から2021年までの30年間の平均値)のうち、約35%に当たる約2,300億m3 は蒸発散しており、残りの約4,300億m3 が日本の国土で我々が最大限利用することができる理論上の量となります。これを水資源賦存量(みずしげんふそんりょう)といいます。
このうち、実際に使用される年間の水量は、2019年の取水量ベースで、生活用水として約148億m3 、工業用水として約103億m3 、農業用水として 約533億m3 であり、その合計量は約785億m3になります。これは琵琶湖約3杯分の水量にあたります。(詳細は、水資源の利用状況を参照)
この他、養魚用水、消・流雪用水、火力発電所等用水や建築物用等として水が使用されています。使用されない水は地下水として貯えられたり、海域へ流失したりしています。
河川水と地下水の内訳を見ると、2019年に使用された約785億m3の水のうち、約699億m3(約89%)は河川及び湖沼から取水されており、約86億m3 (約11%)は地下水から取水されています。