下水熱利用とは、都市内に豊富に存在する未利用エネルギーである下水の持つ熱を、ビルの冷暖房や給湯、道路の融雪などに活用し、都市の省エネ化・省CO2化等を図るものです。
下水は大気に比べ冬は暖かく、夏は冷たい特質を有しています。また、日々の生活から発生する下水を利用していることから安定的かつ豊富に存在します。そこで、この熱(温度差)エネルギーをヒートポンプ等で活用することにより、省エネ・省CO2効果が期待されます。
下水熱は、都市域に配置された下水管や下水処理場等から熱を利用することができるため、熱需要家との需給マッチングの可能性が高く、また採熱による環境影響が小さいなど、他の未利用エネルギー(河川水、地下水等)と比べて複数のメリットがあると考えられます。
下水熱利用を検討されている地方公共団体の担当者、民間団体や民間事業者を支援するため、お問い合わせ窓口「下水道資源利用ナビ」を設置しています。下水熱に関する基礎的な情報の提供、先行事例の紹介などを行うほか、下水熱利用マニュアルの内容等に関するお答えいたします。
また、過去にいただいたご質問等に基づき「よくあるご質問」も以下に掲載していますので、併せて御参照ください。
[1]相談内容の例
○下水熱利用に関する基礎的な情報の提供
・下水熱利用の仕組み、メリット
・下水熱利用における採熱技術
・下水熱利用を実施している先行事例 等
○下水熱利用マニュアルの内容に関するお問合せ
○下水熱利用に活用可能な補助事業のご紹介 等
[2]相談窓口
「下水道資源利用ナビ」事務局
エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社 サステナビリティ事業部
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国土交通省では、平成24年8月24日に「下水熱利用推進協議会」を設置しました。本協議会は、下水熱利用システムの事業採算性の向上等に向けた情報・意見交換、各種課題の整理等を行うことにより、下水熱利用推進に向けて取組むべき施策の方向性についてのコンセンサスを形成するとともに、下水熱利用に向けた機運の醸成を図ることを目的としています。
下水熱利用に係るガイドライン等や、下水熱アドバイザー(下水熱利用を検討する地方公共団体に対して国交省職員や経験のある地方公共団体職員等のアドバイザーを派遣し、個別事案に関する課題整理と助言を実施する事業)の派遣実績や全国の取組事例等についても本協議会の場で公表しております。過去の協議会におけるガイドラインやアドバイザー派遣結果及び取組事例集等の資料については、以下のページからご覧いただけます。
・過去の検討資料(下水熱協議会、下水熱アドバイザー等)」