水道事業における脱炭素化の実現に向けては、これまでの対策とは別に新たな取組も必要となります。その取組の一つとして、仮想発電所事業への参画が挙げられます。仮想発電所事業とは、水道施設における調整力を活用して電力消費時間帯をコントロールすることで、系統全体の電力需給調整として活かす事業です。今後、再エネ等の変動発電の割合が多くなるにつれて、より電力需給調整能力のニーズが高まることが見込まれることから、水道施設の新たな活用方法、水道事業の新たな収入源となることが期待されます。
脱炭素社会の実現に向けた水道事業の新たな取組は、
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※仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant=バーチャルパワープラントの略)とは、
対象とする地域にまるで大きな一つの発電所があるかのように電力を安定的に供給できる仕組みのことです。
需要家側の電力使用量の増減ポテンシャルや蓄電池、自家発電設備等のエネルギーリソースを束ね、適切に遠隔
・統合制御させることで、電力の需給バランス調整に役立てることができます。この調整力が、あたかも電力需
給バランスのために稼働する一つの発電所のように機能することから「仮想発電所」と呼ばれているものです。
この「仮想発電所」は、負荷平準化や再生可能エネルギーの供給過剰の吸収、電力不足時の供給などの機能とし
て電力システムで活躍することが期待されています。
水道事業者等においては、浄水池の調整能力(貯留量)を活用し、ポンプ設備を部分的に稼働・停止させるこ
と等で電力消費量の調整力を生みだすことができます。その調整力をアグリゲーターアグリゲーターへ提供する
ことでVPP事業へ参画することが可能です。
6.水道事業における温室効果ガス削減推進モデル事業
水道事業では、地球温暖化対策計画(令和7年2月閣議決定)において、省エネルギー・高効率機器の導入、ポンプのインバータ制御化 などの省エネルギー設備の導入及び施設の広域化・統廃合・施設配置の最適化(上流 からの取水等)による省エネルギー化の推進や、小水力発電、太陽光発電などの再生 可能エネルギー発電設備の導入を推進することとしています。地球温暖化対策計画における目標の達成に向けては、運転管理の工夫等、実施可能な取組から速やかに実行するとともに、地方公共団体実行計画等への水道事業の施策目標の位置づけ等による計画的な取組が必要です。
これに対し、国土交通省では、対策や取組の横展開により水道全体の脱炭素化を促進するため、モデル処理場における省エネ診断を通じた省エネ(ハード・ソフト)及び再エネ方策の検討や、導入効果の定量評価を踏まえた地方公共団体実行計画への位置付け、事業化スケジュールの検討を支援する「水道事業における温室効果ガス削減推進モデル事業」を実施します。
令和8年度募集については
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