国土交通省 メールマガジン

国土交通省 メールマガジン 平成23年8月26日

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                          2011/8/26 第714号
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◇目 次◇
 1新着情報
  ・大臣発言(会見速報版)
  ・本日の報道発表
  ・大臣会見要旨(8月23日)
  ・人事異動(8月26日
 2東日本大震災における対応状況等
  ・東北地方の高速道路の無料開放 -9月以降の扱い-
 3平成22年度 国土交通白書 [コラム]より
 4編集長だより


◆新着情報[8月26日発表分]
【大臣発言(会見速報版)】
「平成22年度国土交通白書」「三菱重工業(株)における航空機部品の品質管
 理の抜本的な改善」「海上警察権のあり方」について
  http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001660.html

【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
○造船統計速報(平成23年6月分)
  http://www.mlit.go.jp/report/press/joho05_hh_000157.html

○国土交通省復興関連施策の事業計画及び工程表
  http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo08_hh_000048.html

○平成22年度国土交通白書
  http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo08_hh_000046.html

○地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の
 整備に関する法律の施行に伴う国土交通省関係政令等の整備に関する政令
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kokudoseisaku03_hh_000038.html

○東日本大震災の被害者の建設業法第三条第一項の許可等についての権利利益
 に係る満了日の延長に関する政令の制定
  http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo13_hh_000130.html

○不動産鑑定士及び不動産鑑定業者への行政処分等
  http://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo02_hh_000056.html

○厚幌ダム等3ダムの検証に関する国土交通省の対応方針の決定
  http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000381.html

○個別公共事業の評価書の作成
  http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000380.html

○河川・海岸構造物の復旧における景観検討会(第1回)の開催
  http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000377.html

○既設エレベーターの安全性確保に向けて 報告書(社会資本整備審議会建築
 分科会建築物等事故・災害対策部会報告)
  http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000261.html

○「自動車点検整備推進運動」の強化月間が始まります
  http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000055.html

○船員労働災害防止優良事業者(1級及び2級)認定
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji04_hh_000019.html

○船員労働安全衛生月間の取り組みをスタートします
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji04_hh_000017.html

○「日本海側拠点港」における各応募者からの計画書の概要
  http://www.mlit.go.jp/report/press/port04_hh_000035.html

○「港湾法及び特定外貿埠頭の管理運営に関する法律の一部を改正する法律の
 一部の施行期日を定める政令」及び「港湾法施行令の一部を改正する政令」
  http://www.mlit.go.jp/report/press/port01_hh_000087.html

○三菱重工業(株)における航空機部品の品質管理の抜本的な改善
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku11_hh_000033.html

○第2回「航空管制事務適正化検討委員会」の開催について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku13_hh_000051.html

○大臣官房官庁営繕部有資格業者に対する指名停止措置について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/eizen01_hh_000092.html

○<運輸安全委員会>事故等調査報告書の公表について
  http://www.mlit.go.jp/jtsb/index.html

【大畠大臣会見要旨(平成23年8月23日)】
  http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin1100823.html

【国土交通省人事異動(平成23年8月26日)】
  http://www.mlit.go.jp/about/h23jinji.html

※国土地理院、観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁の報道発表資料
 は、以下のURLからご覧いただけます。
 国土地理院 http://www.gsi.go.jp/
 観光庁 http://www.mlit.go.jp/kankocho/news_index.html
 気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/press/index23.html
 運輸安全委員会 http://www.mlit.go.jp/jtsb/houdou.html
 海上保安庁 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h23/index.html


◆東日本大震災における対応状況等
○東北地方の高速道路の無料開放 -9月以降の扱い-
 6月20日より実施している東北地方での高速道路無料開放は、復旧・復興支援
のためのトラック及びバス(中型車以上)への無料開放を、当初の予定どおり
8月31日(水)をもって終了いたします。
 なお、被災者と原発事故による避難者への無料開放は、9月以降も、当面継続
を予定しています。(支援内容については、今後見直しを検討する予定です。)
   http://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_000199.html

○応急仮設住宅関連情報
 応急仮設住宅の着工・完成状況や入居の募集状況など、各自治体へのリンク
  http://www.mlit.go.jp/report/daisinsai_kasetu.html

○交通・住まいなど国土交通省の対応状況詳細
  http://www.mlit.go.jp/report/daisinsai_top.html


◆平成22年度 国土交通白書 [コラム]より
<指定避難所までをも襲った大津波>
 各地方自治体では、学校や公民館等の公共施設等を、地震や津波等の災害か
ら身を守るための指定避難所として定めているが、東日本大震災では、そうし
た場所の多くに大津波が押し寄せた。
 宮城県東松島市の指定避難所のひとつ、野蒜(のびる)小学校は、1960年のチ
リ地震津波では被害を受けておらず、東松島市が作成した津波防災マップの要
避難区域(場合によっては浸水のおそれのある区域)にも入っていなかった。
今般の地震発生直後には、児童のみならず周辺住民が野蒜小学校の体育館に多
数避難してきたが、大津波が体育館をのみ込んだ。
 改めて、こうした被害の実態を検証し、二度と同じような犠牲をもたらさな
いよう、津波避難対策を強化していく必要がある。

<困難を乗り越え実現した石油列車>
 東日本大震災により、東北から関東にかけて点在する製油所のうち3分の2が
操業停止となるとともに、交通インフラの被災により輸送が困難になったこと
から、被災地は著しい燃料不足に陥った。まだ雪が降り積もる避難所において、
燃料不足のため満足な暖房も得られない状況が発生し、一刻も早い燃料供給が
強く求められた。しかしながら、東北地方へと石油を鉄道輸送するルートとし
て通常用いられている東北線は、深刻な被害を受けており、利用できない状態
であった。
 JR貨物では、こうした事態に直面し、数多の難壁を乗り越え被災地への燃料
供給に貢献した。震災から3日後の3月14日には、不通となった太平洋側ルート
ではなく日本海側ルートでの輸送を実施することとしたが、日本海側ルートで
の長距離の石油輸送は前例がなかった。そこで、JR東日本との間で線路、橋脚
の耐性やダイヤについて調整を行うとともに、乗務員やタンク貨車の手配等の
多方面にわたる問題を克服し、3月18日に第1便となる横浜(根岸駅)から盛岡
への石油列車が出発した。
 また、3月25日には、横浜(同駅)から新潟を経由し、復旧した磐越西線を
利用して郡山へ向かう石油列車も運行が開始された。同線内には、急勾配の区
間があるため、石油の輸送にはDD51型ディーゼル機関車による重連牽引が必要
となり、全国から同型の機関車を集め、運行の実現にこぎつけた。(略)

<旅館での1千人規模の避難者受け入れを即断した村>
 東日本大震災の発生を受け、群馬県片品村では、旅館組合の協力の下、震災
から3日後には、村内の宿泊施設において避難者を無料で受け入れることを表
明した。これを受け、人口5千人あまりの同村に、3月18日から福島県南相馬市
より1千人近い住民が村内35の宿泊施設に避難した。
 村内住民によるボランティア活動も盛んに行われ、行政や旅館組合、さらに
は住民が一体となって避難者への支援やおもてなしに取り組んだ。

 ※国土交通白書にその他多数のコラムを掲載しています。是非ご覧下さい。
  ■ http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h22/index.html


◆編集長だより
                      広報課長  野村 正史
 早いもので、今日を入れてあと6日で8月も終わります。夏が過ぎ去るのを
肌で感じるこの時期は、何となく心寂しく、そして、また仕事モードに戻らね
ばならない焦燥感も相俟って、後ろ髪引かれるような不安定な気持ちになりま
すね。小生などは毎年「ああ今年も無為に夏を過ごしてしまった・・・」と悔
いる時期でもあります。

 でも、今年の夏はいつもと違う夏を過ごした、という方も多いのではないで
しょうか。被災地を訪ねた方、東北の祭りを観に行った方、ボランティアに出
向いた方、久しぶりに自分のふるさとに帰った方・・・。何かを探してみよう、
誰かを訪ねてみよう、こういう気持ちに突き動かされて行動を起こした方が多
かったと思われます。

 そのようにこの夏各地に足を運んだ方がきっと皆同様に感じたことがあると
思います。それは、その地域地域の「他のどこにもない」独自の美しさです。
例えば山。南北に長い我が国では、東日本と西日本とで植生が異なることもあ
り、山なみから受ける印象が少し異なります。東日本では比較的丈の高い樹林
が形成され鋭角的で少し近寄りがたい感じがするのに対し、西日本では常緑樹
が多くこんもりとした丸みを帯びて女性的な印象です。

 小生は18年ほど前、赴任先の島根県に4年間暮らしました。島根県は非常に
平地が少なく、出雲市や安来市のあたりにまとまった平地があるほかは、大部
分が山間地です。ただ、山間地といっても急峻な山脈がある訳でもなく、山あ
いに分け入っても遠くの峰を見上げるような視線になることはありません。い
わゆる中山間地なので「山懐に抱かれる」という感覚です。上に述べたように
森や林も優しい佇まいで、とても癒される風景です。

 その一方で、ほとんどが中山間地という地理的条件は、小規模の集落が谷あ
いの奥まった所まで多く点在するという社会的条件を生み出しています。これ
らの集落の多くでは、高齢化が進み活力を無くすという実態が顕在化していま
す。いわゆる限界集落問題です。限界集落とは、人口の50%が65才以上の高齢
者で冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを言います。
島根県が位置する中国地方や同様の地理的条件にある四国地方は、他の地方と
比べて人口規模の小さい集落が全体に占める割合が大きいのが特徴です(平成
18年国土交通省国土計画局調査)。柔らかで親しみのある風景の向こうにはそ
のような社会的な問題が潜んでいるのです。

 このように、地域の風景というのは、自然条件や地理的条件を反映すること
はもちろん、地域を取り巻く歴史や文化、地域が興してきた産業、そして地域
が直面する社会的事情に至るまで、様々な背景を映し出す鏡のようなものと言
えます。だからこそ、小さい国ながら我が国の風景は、地域により千差万別、
本当に多様で個性的です。そして、そのどれもが美しい。今の季節であれば、
陽光にきらめく海と白い砂浜、鮮やかな緑が風に揺れる水田、川ガキが水しぶ
きを散らす川の水面、残雪を被って青くそそり立つアルプス・・・。同じ海や
川や山でも、旅先ではいつも見慣れた海や川や山とは全く違う風景となって目
に映ります。その新鮮な驚きこそが旅の醍醐味というものであり、来て良かっ
た、もう一度来てみたい、という想いを引き起こすのだと思います。
 
 東日本大震災から半年が経とうとしています。今回の被災地は、我が国の中
でも特徴的な風景を有している地域です。それらの地域が「他のどこにもな
い」風景をもう一度取り戻すことが出来るよう、引き続き私達全てが力を合わ
せていくことが求められています。

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