3.3.1.2 LOD2及びLOD3の立体の作成手順

LOD2及びLOD3の立体は、都市オブジェクトの形状をより詳細に再現した立体である。LOD2の立体は、LOD1の立体の上面の形状が詳細化されたものであり、LOD3の立体は、LOD2の立体の形状の側面が詳細化されたものである。例えば建築物の場合、LOD1では一律の高さが与えられていたことに対し、LOD2では屋根形状が再現され、LOD3では窓や扉などが再現される。そのため、3次元のGIS/CADを用いた3次元図形の作成が必要となる(3-4)。

3-4 — LOD2及びLOD3の立体を作成する手順

LOD2やLOD3の3次元図形を作成する場合、より低いLODの3次元図形を使用することが可能である。つまり、LOD2の幾何オブジェクトを作成する場合にLOD1の幾何オブジェクトを加工したり、LOD3の幾何オブジェクトを作成する場合にLOD2の幾何オブジェクトを加工したりできる。ただし、利用する場合には要求される位置正確度を満たしていなければならない。

LOD3の作成においては、3D都市モデル活用のための技術資料「PLATEAU Technical Report #03」を参照するとよい。

3-3 — 留意事項11: LOD2の底面一致

ID

/att/planning/2

主題

標準作業手順

分類

要件分類2: 地物型作成方法と計画策定の留意事項

条文

LOD2の立体となる底面は、LOD0及びLOD1の底面と一致する。

  • LOD1はLOD0の面を一律の高さで上向き又は下向きに押し出した立体であり、LOD2は、LOD1の幾何オブジェクトの上面を詳細化した立体である。結果として、LOD2の底面は、LOD0及びLOD1の底面と水平方向の形状が一致する。

  • LOD2を作成する際に、建築物の建て替わり等の経年変化により、LOD0及びLOD1の底面が、作成したいLOD2の底面の形状と乖離する場合がある。この場合は、LOD2の形状に合わせてLOD0及びLOD1を修正すること。

3-4 — 留意事項12: LOD3の底面非一致

ID

/att/planning/3

主題

標準作業手順

分類

要件分類2: 地物型作成方法と計画策定の留意事項

条文

LOD3の立体となる底面は、LOD0、LOD1又はLOD2の底面と一致しない場合がある。

  • LOD3は、LOD2の幾何オブジェクトの側面を詳細化した立体である。結果として、LOD3の底面は、LOD2、LOD1及びLOD0の底面と一致しなくなる場合がある。