国土交通省 国土交通研究政策所 Policy Research Institute for Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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 国土交通政策研究所は、国土交通省におけるシンクタンクとして、内部部局による企画・立案機能を支援するとともに、 政策研究の場の提供や研究成果の発信を通じ、国土交通分野における政策形成に幅広く寄与することを使命としています。
  

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 ● 政策課題勉強会(令和4年2月28日(月))

「海外投資家の視点と行動〜日本の運輸業界を例に〜」

講演者: 姫野 良太 氏 (JPモルガン証券株式会社 シニアアナリスト)


<講演内容>
  海外からの投資を促進する政策検討や外為法に基づく投資審査を効果的、効率的に行えるように、国土交通省所管分野の産業等に対する投資家(特に海外投資家)の行動原理や投資心理(日本企業への投資目的、投資対象となりやすい企業、投資した後の行動等)について最新の実態を講演する。


 @海外投資家が日本企業に対して投資をする目的について
   ・海外投資家が企業に望むことは中長期的な株主還元拡大、資本コストを踏まえたROE(自己資本利益率)の目標設定と水準向上。日本企業はこのような投資家の要請に応える 努力を進めており、この努力や変化を投資機会として海外投資家は捉えている。

 A海外投資家の投資対象となりやすい企業について
   ・海外投資家は変化を起こせそうな企業を投資対象にする傾向にある。例えば親子上場・ 政策保有株解消によるガバナンス改善、ビジネスモデル転換やコスト構造改革による ROE引き上げ等。

 B投資した後の海外投資家の行動について
   ・投資後のアクションは対話を通じて、当該企業の変化を見守る。アクティビスト投資家 は変化を促すよう、株主として積極的に企業に働きかけることもある。