● 政策課題勉強会(令和3年12月9日(木))
「日本の海域の管理と利用調整に関する研究と実務」
講演者: 諏訪 達郎氏(内閣府 総合海洋政策推進事務局 海洋政策調整官)
<講演内容>
海洋空間の利用が複雑化、重層化する中、現行の海洋基本計画にも、沿岸域の海面の利用調整ルールづくりや排他的経済水域等の開発を推進するための海域管理に係る包括的な法体系の整備が明記されている。
しかしながら、現在、港湾、海岸等を除き、海域の管理と利用調整に係る法令が整備されていない海域(一般海域)が広く存在しており、関係省庁が一般海域を管理する法令を整備することを数次にわたり試みてきたが現在まで制定に至っていない。
その要因を関係省庁におけるセクショナリズムに注目して考察した研究(政策研究大学院大学にて博士号取得)の概要を、現在、内閣府総合海洋政策事務局において携わっている海洋基本計画の運用及び参与会議の運営等の実務と関連付けて報告する。