河川利用者の皆さんへ
川遊びではライフジャケットを着用しよう
川は楽しい場所ですが、危険もたくさん。川に入らなくても、足を滑らせて転落することも…。川での水難事故のほとんどはライフジャケットさえ着けていれば防げた可能性があります。言わば、ライフジャケットは「川のシートベルト」です。
「呼吸を確保するため」
※詳細は No more水難事故 をご覧ください
ライフジャケット着用の目安
水の中は、一見浅そうに見えても、急に深みがある場合もあります。
水際の護岸や浅瀬の石などのコケ、濡れた石やコンクリートなどはとても滑りやすくなっています。水際は、このような水中への転落、引き込まれなどの危険があるとともに、増水などで陸地と水面との境目が変化しやすいエリアです。
そのため、「陸地と水面との境目」より、水際から3~5m程度陸地側に立ち入る可能性があるときは、ライフジャケットを着用することで落水等による危険度を大きく下げることができます。
(川の状態、柵の有無、水際までのアプローチのしやすさ、転倒しやすい足場などにもよります)
ライフジャケットQ&A
- ・ライフジャケットはどこに売っていますか?
- ホームセンターや量販店、キャンプ用品店、WEB通販などで購入できます。
- ・こどもに大人用のライフジャケットを着せても良いですか?
- ライフジャケットは身体の大きさにあった、体にぴったりとフィットしたものを着ることが大切です。とくにこどもの場合は体がやわらかく脱げやすいため、股下ベルトがついているものを着せましょう。
- ・浮き輪じゃだめですか?
- 川の流れは複雑で、下方向に引き込むような水の流れが発生する場所があります。浮き輪の場合足から身体ごと引き込まれてしまう可能性があります。ライフジャケットをしっかり着用しましょう。
- ・こどものひざ下くらいの水位でもライフジャケットは必要ですか?
- こどものひざ下くらいの水位でもライフジャケットは必要です。強い流れがあると流されてしまったり、ひざ下ぐらいだと思っても思わぬ深みが周辺にあったりします。そのくらいの水位の場所は太陽の光も入りやすいため苔で滑りやすい可能性があります。万が一流されても浮いていられるようにライフジャケットをしっかり着用しましょう。
- ・ライフジャケットをレンタルできる場所はありますか?
-
NPO法人 川に学ぶ体験活動協議会等が、団体や学校に対してレンタルを行っています。詳細はこちらをご覧ください。
また、市町村などの行政機関等が「ライフジャケットレンタルステーション」を設置している事例もあります。
- ・どうやって着たら良いですか?
- 「ライフジャケット着用のすすめ」にてライフジャケットの着方を紹介しています。
ライフジャケット認証制度について
浮力や強度など、安全基準に関しての認定基準をクリアした製品を選ぶことも、一つの目安となります。その一つとして川の指導者養成の全国組織である「NPO法人 川に学ぶ体験活動協議会(RAC)」では、川の活動に適したライフジャケットの認定を行っています。
【主な基準】
1.流れの中で脱げにくい構造である
2.動きやすく、泳ぎやすい
3.呼吸確保しやすい浮遊姿勢となる
4.川の活動に必要十分な強度がある
詳しくはNPO法人 川に学ぶ体験活動協議会 認定ライフジャケットの推奨意図をご覧ください。
他にも、JCIより性能鑑定を受け「CSマーク」が標示されたレジャー用ライフジャケットもあります。調査研究報告書はこちらをご覧ください。
小型船舶では、国の安全基準に適合したライフジャケットを着用する必要があります。小型船舶における安全基準への適合を確認したライフジャケットには、桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。つまり桜マークのあるものは、船舶用として合格したライフジャケットであるため、全ての製品が流水での活動に適しているとは限りません。