目次 > 第2章 地球温暖化と水害 > 2-2 80年代後半から洪水被害が急増
過去20年間でアジアでは毎年平均4億人以上が洪水に遭遇。世界中で年間5億2000万人の暮らしを脅かし、洪水により年間最大2万5000人の死亡が発生した(国連大学・環境と人間の安全保障研究所(UNU-EHS)は推計)。
今後、気候変動による異常気象、海面水位の上昇、森林破壊の進行などにより、洪水が起こりやすい地域が拡大するとともに、世界の人口増加によって河川敷など低地への人口移住が進むことも予測され、結果として、2050年には20億人が洪水の危機にさらされると予測されている(UNU-EHSは2004年6月に発表)。
■世界の洪水発生頻度(1990年と比較した2003年の増減率)
国立環境研究所
「地球温暖化の市民生活への影響調査報告書平成15年度」から作成