水害レポート2005
平成17年度版
●各地の水害状況 関東地方
台風11号の北上に伴い、台風の北側にある前線がゆっくりと北上したため断続的に雨が降り、その後台風が接近した25日昼過ぎから26日明け方にかけて東海地方から関東地方の山沿いを中心に多いところで最大1時間降水量が70ミリを超え、降り始めからの総降雨量は関東・東海地方の山沿いで500ミリを越える大雨となった。この雨により千葉県管理の加茂川などが氾らんし、浸水被害が発生した。この台風による関東地方の一般被害は負傷者2名、住家一部損壊21棟、床上浸水11棟、床下浸水50棟(消防庁調べ8月26日現在)となった。
9月4日夕方から5日未明にかけて、台風周辺から秋雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東京都、埼玉県、神奈川県を中心に大雨となり、特に東京都、埼玉県では局地的に多いところで1時間に100ミリを超える猛烈な雨となった。この豪雨により東京都管理の荒川水系妙正寺川、善福寺川などが氾らんし浸水被害が発生した。この豪雨と台風14号による関東地方での一般被害は負傷者13名、住家一部損壊3棟、床上浸水3,107棟、床下浸水3,284棟(消防庁調べ10月6日現在)となった。