河川伝統技術データベース:分類別リスト【溜池】 |
整理 番号 |
水系 | 河川名 | 局名 | 事務所名 | 名称 | 分類 | 年代 | 当該河川伝統技術の解説・由来・意味 |
390 | 大和川 | 西除川、東除川 | 近畿地方整備局 | 大和川河川事務所 | 狭山池 | 溜池 | 16世紀以前 | 明確な築造年は不明であるが、6世紀末から7世紀初頭ではないかと言われ、四国の満濃池と並び、日本最古の人工貯水池である。慶長の大改修で、ほぼ現在の形になるが、1704年大和川付替え後は、灌漑区域は逆に減少した。 狭山池の規模は面積38.9ha、周囲約3.9kmで大阪府下2番目の大きさである。利水においては、古くから様々な工夫があったと思われ、石樋を6段に置いたもの(お亀石)や、下流に多くの人工池を設けてあったり、配水は川水浸透時間を考慮し決定配分されていた。一方、洪水調整池としての役割は少なく、池堤防を守るため、出水時は逆に樋門を開放したりしていた。当時は、それ程灌漑に重きを置いて池を大切にしていた。 近年、灌漑農業の水需要が大きく減少するなか、自然環境の変化から水質は汚濁の一途をたどり、大きな転換期にさしかかっている。 |
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