河川工事年表 |
西暦 | 和暦 | 河川関連事項 |
323 | 仁徳11年 | 淀川末流に新川開削(現在の天満川筋)及び茨田堤修築 (記録に残るわが国最初の河川工事と言われる/日本書紀) |
325 | 仁徳13年 | 大和川に横野堤を築造 |
646 | 大化2年 | 耕地開発のため各河川に堤防築堤の詔を発す |
701 | 大宝1年 | 大宝令発布(営繕令中に治水の令あり) |
731 | 天平3年 | 行基による狭山池の改修 |
757〜 | 天平宝字年間 | 天竜川に堤防が造られる |
788 | 延暦7年 | 和気清麻呂による大和川付替え工事 (途中で中止) |
821 | 弘仁12年 | 空海による満濃池の改修 |
848 | 嘉祥1年 | 淀川の茨田堤を修築 |
1194 | 建久5年 | 荒川筋に堤防を築造(武蔵国太田庄) |
1199 | 正治1年 | 揖斐川の堤防を修築(笠縫堤防) |
1212 | 建暦2年 | 朝廷、幕府に命じ賀茂川堤防を修築 |
1247 | 宝治1年 | 利根川の堤防を修築(下河辺庄堤防) |
1542 | 天文11年 | 武田信玄、釜無川に堤防を築造(のちに信玄堤と称す) |
1574 | 天正2年 | 荒川筋に熊谷堤を築造 |
1580 | 天正8年 | 佐々成政、常願寺川に堤防を築造 |
1582 | 天正10年 | 豊臣秀吉、木曽川を改修 |
1589 | 天正17年 | 加藤清正、肥後国(熊本地方)の河川改修を始める |
1592 | 文禄1年 | 豊臣秀吉、淀川を改修 |
1594 | 文禄3年 | 豊臣秀吉、宇治川流路を付替え堤防を築造 |
1596〜 | 慶長年間 | 成富兵庫茂安、川上川(嘉瀬川)を改修 細川忠興、山国川に金谷堤を築造 |
1597 | 慶長2年 | 安部川に堤防を築造 足立重信、伊予川(重信川)を改修 |
1603 | 慶長8年 | 加藤清正、白川を坪井川と分流する |
1605 | 慶長10年 | 菊地川の改修工事完成 |
1606 | 慶長11年 | 角倉玄之(角倉了以の子)、大堰川の航路を開削 |
1607 | 慶長12年 | 角倉了以、富士川・天竜川の航路を開削 |
1609 | 慶長14年 | 木曽川左岸堤(御囲堤)築造 岡田将監、木曽川に水制(将監猿尾)を築造 |
1619 | 元和5年 | 芦田川堤防(水野土手)築造 |
1621 | 元和7年 | 黒田長政、栗山大膳をもちいて遠賀川に堀川開削を始める |
1623 | 元和9年 | 川村孫兵衛、北上川に新川を開削し河口を石巻に遷す |
1624〜 | 寛永年間 | 古川善長、阿武隈川を改修し大檀(避難場)築く 成富兵庫茂安、筑後川千栗堤防を築造 |
1629 | 寛永6年 | 久下村地先にて荒川の河道を入間川流路に移す |
1636 | 寛永13年 | 京極忠高、斐伊川を改修 |
1640 | 寛永17年 | 最上川の松川筋に堤防を築造 阿武隈川に堤防築造 |
1645 | 正保2年 | 岩木川及び十川の付替え |
1647 | 正保4年 | 伊勢の宮川堤修築 |
1652〜 | 承応年間 | 野中兼山、仁淀川を改修 |
1654 | 承応3年 | 赤堀川を開削し利根川の水を銚子に流下させる |
1658 | 万治1年 | 加古川に益田堤を築造 |
1661〜 | 寛文年間 | 雄物川の河口を新屋勝平山麓に付け替える |
1669 | 寛文9年 | 旭川の放水路として百間川を設ける工事に着手 |
1670 | 寛文10年 | 瀬田川を浚渫 |
1674 | 延宝2年 | 富士川に雁堤を築造 |
1684 | 貞享1年 | 河村瑞賢、淀川改修(安治川)起工 |
1687 | 貞享4年 | 小野仙右衛門、川内川に堤防を築造 |
1704 | 宝永1年 | 大和川の付替え工事 |
1709 | 宝永6年 | 狩野川に江間堤防を築造 |
1726 | 享保11年 | 田中丘偶による酒匂川の改修 |
1730 | 享保15年 | 阿賀野川の放水路として松ヶ崎浜を開削 |
1754 | 宝暦4年 | 薩摩藩、木曽川改修工事に着手 |
1769 | 明和6年 | 常願寺川に水防林を設ける |
1851 | 嘉永4年 | 田中政義、筑後川改修計画のために水理実験を行う |
1872 | 明治5年 | オランダ人技師来日 |
1874 | 明治7年 | オランダ人技師らにより淀川の大阪綱島地先に粗朶水制を試設・淀川修築工事を開始 オランダ人技師らにより木津川・宇治川の砂防工事調査始まる |
1875 | 明治8年 | オランダ人技師らにより江戸川松戸地先に粗朶水制を試設し、利根川低水工事を開始 |
1879 | 明治12年 | 安積疎水工事(福島県)に着手 |
1885 | 明治18年 | 琵琶湖疎水工事に着手 |
1887 | 明治20年 | 木曽川三川分流工事に着手 |
1896 | 明治29年 | 河川法公布 淀川改良工事に着手(本格的高水工事の開始) |
1900 | 明治33年 | 布引ダム(五本松堰堤・神戸市)竣工(わが国最初の重力式コンクリートダム) |
1904 | 明治37年 | 南郷洗堰(瀬田川、滋賀県)竣工 |
1909 | 明治42年 | 大河津分水工事(信濃川)に着手 |
1916 | 大正5年 | 芦安砂防ダム(御勅使川、山梨県)工事に着手 (本格的にコンクリートを利用した初期の砂防ダム) |
1924 | 大正13年 | 荒川放水路(東京都)が完成 |
1932 | 昭和7年 | 太田川放水路工事(広島県)に着手 |
1939 | 昭和14年 | 利根川、鶴見川、那珂川、淀川の改修工事継続事業等に着手 |
1940 | 昭和15年 | 河水統制事業に対する補助開始 (水系で一貫した水利用を図ることが本格化) |
注) 年代は、工事等の着工年・完成年などが明確に区分されていないため、他の文献と比較した場合に若干の差がある場合がある。なお、本資料の年代および項目は、江戸時代までは「明治前日本土木史 (社)土木学会 昭和11年」の年表に記載されている主な項目を、明治以降は「日本土木史 (社)土木学会 昭和48年」「現代日本史 高橋裕 彰国社 平成2年」「日本砂防史 (社)全国治水砂防協会 昭和56年」の年表に記載されている主な項目を基本として取りまとめている。 |
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