平成12年度 河川局関係事業における事業評価について

I. 新規事業採択時評価について



2)評価結果[色付箇所はチェックリストを添付]

・ダム事業
【河川総合開発事業(直轄)】
渇水被害 災害発生時の影響 過去の災害実績 災害の危険度 地域開発の状況 B/C 総便益
(億円)
総費用
(億円)
備考
事業名 渇水影響人口
(人)
生活への影響
(取水制限日数)
社会経済活動への影響
(日)
被災頻度
(のべ回数)
渇水影響人口
(人)
取水制限率
(最大値%)
生活への影響
(取水制限累計日数)
社会経済活動への影響
(累計日数)
渇水に対する利水安全度
(10年間での想定発生回数)
地域開発計画の規模
(計画が何年先か)
筑後川水系ダム群連携 470,000 30 30 7 2,450,000 54 295 295 7 既に事業化 1.89 1,149 607 当事業による良好な河川環境の維持、既得用水の安定取水等の効果と同等の機能を代替ダムで確保すると仮定し、それに要する費用を便益として算出


【河川総合開発事業(補助)】
洪水被害 災害発生時の影響 過去の災害実績 災害の危険度 地域開発の状況
事業主体 浸水戸数
(戸)
農地浸水面積
(ha)
重要な公共施設の有無
(施設数)
災害弱者関連施設の有無 被災頻度
(回)
浸水戸数
(戸)
農地浸水面積
(ha)
避難勧告
(有無)
重要な公共施設 災害弱者関連施設等 主要地点現況流下能力
(割合)
治水安全度
(mm/h)
想定氾濫区域内予定宅地区域
(ha)
流域内開発予定面積
(ha)
切目川ダム建設事業 890 320 5 3 1 140 0.13 14 0 54


渇水被害 災害発生時の影響 過去の災害実績 災害の危険度 地域開発の状況
事業名 渇水影響人口
(人)
生活への影響
(取水制限日数)
社会経済活動への影響
(日)
  被災頻度
(のべ回数)
渇水影響人口
(人)
取水制限率
(最大値%)
生活への影響
(取水制限累計日数)
社会経済活動への影響
(累計日数)
  渇水に対する利水安全度
(10年間での想定発生回数)
地域開発計画の規模
(計画が何年先か)
切目川ダム建設事業 9,758 37 37   4 29,274 - 75 75   10 既に事業化


事業名 B/C 総便益 総費用

(億円)
(億円) 一般資産の想定被害額 公共土木施設等被害 農作物被害、営業停止損失等
切目川ダム建設事業 2.09 209.8 42.4 71.8 95.6 100.3


【河川総合開発事業(補助/生活貯水池)】
洪水被害 災害発生時の影響 過去の災害実績
事業主体 浸水戸数
(戸)
軒下浸水(2m以上)の浸水戸数 農地浸水面積
(ha)
重要な公共施設の有無
(施設数)
災害弱者関連施設の有無
(有無)
被災頻度
(回)
浸水戸数
(戸)
軒下浸水(2m以上)の浸水戸数 農地浸水面積
(ha)
避難勧告
(有無)
重要な公共施設
(施設数)
災害弱者関連施設等
(有無)
水無瀬生活貯水池建設事業 178 0 8 5 3 4 0 0.25


洪水被害 事業の緊急度 災害の危険度 地域開発の状況 治水に対する情報提供の状況
事業主体 過去3箇年被害実績の有無 過去3箇年の水防活動の有無 主要地点現況流下能力
(割合)
治水安全度
(mm/h)
災害危険区域等の指定の有無 高齢化率
(65歳以上の人口構成)
想定氾濫区域内予定宅地区域
(ha)
流域内開発予定面積
(ha)
ハザードマップの整備・公表の有無
水無瀬生活貯水池建設事業 0.43 36 21.4% 0 0


渇水被害 災害発生時の影響 過去の災害実績 事業の緊急度 災害の危険度 地域開発の状況
事業主体 渇水影響人口
(人)
生活・社会活動への影響
(取水制限日数)
被災頻度
(のべ回数)
渇水影響人口
(人)
取水制限率
(最大値%)
生活・社会活動への影響
(取水制限日数)
給水車出動の有無 過去3箇年の渇水発生の有無 渇水に対する利水安全度
(10年間での想定発生回数)
高齢化率
(65歳以上の人口構成)
地域開発計画の規模(計画が何年先か)
水無瀬生活貯水池建設事業 219,480 127 7 1,254,528 35 456 7 16.3% 既に事業化


事業名 B/C 総便益 総費用

(億円)
(億円) 一般資産の想定被害額 公共土木施設等被害 農作物被害、営業停止損失等
水無瀬生活貯水池建設事業 1.36 19.5 6.8 11.7 1.0 14.3


※チェックリストは総事業費10億円以上の事業について添付

【ダム周辺環境整備事業】
ダム湖活用環境整備事業
ダム名 ダム湖活用についての地元での検討状況 ダム湖を活用するソフト・ハード面での取り組み状況 ダム湖及びその周辺の利用状況 B/C 総便益
(億円)
総費用
(億円)
備考
利用者数の増加(万人) 協議会等での検討状況 地域づくり(ハード面)の取り組み状況 ダム湖を活用したソフト面での取り組み状況 利用形態 利用者数(万人)
荒川調節池
(埼玉県)
- - 荒川スポーツセンター(仮称)を計画中 イベント・観察会などを毎年開催

*3

70 4.2 45.7 10.8 ダム貯水池が位置する5市を受益圏と設定し、受益者の支払い意思額を求めることにより便益を算出
鶴田ダム
(鹿児島県)
0.5 曽木発電所保存活用基本構想 ダム湖までのアクセス道路(鶴田町)を整備中 イベントを毎年開催 *2 16 1.4 10.09 7.23 ダム湖からの距離別にゾ−ニングを行い、利用頻度と訪れる人々が支出する旅行費用を求めることにより便益を算出。
塩原ダム
(栃木県)
1.6 塩原ダム園地基本構想(*1)無 吊橋(塩原町)等を整備済 フラワーウエディングを毎年開催 ダム見学
レクリエーションン等
106 3.5 11.11 3.15 利用対象圏はダム貯水池から主に片道1時間程度(30・)の圏域と設定し、さらに広域的で強力な集約力をもつと思われる塩原温泉郷等との関連利用が考えられるから圏域外からの来訪者が約半数程度存在すると思われる。これらの来訪者が支出する旅行費用を求めることにより便益を算出
古谷ダム
(長野県)
1 整備計画(*1)有 バンガロー等整備済散策路等を実施中 イベントを毎年開催 *2 6 1.81 4.56 2.52 ダム直下の臼石荘の来客データを基に訪れる人々が支出する旅行費用を求めることにより便益を算出
北川ダム
(大分県)
22 地域に開かれた整備計画有 滞在型観光菜園整備(宇目町)等を実施中 魚つかみ取り大会と花見等を毎年開催 イベント 4 2.11 7.4 3.5 ダム貯水池が位置する宇目町、大分市の他、延岡市等を利用圏と設定し、訪れる人々が支出する旅行費用を求めることにより便益を算出

*1 地域に開かれたダム事業における整備計画
*2 ダム見学、森林散策、スポーツ、レクリエーション、イベント、自然観察、魚釣り等
*3 散策、水上スポーツ(ウィンドサーフィンなど)、ピクニック、マラソン、施設等見学(彩湖自然学週センター)、陸上スポーツ


ダム貯水池水質保全事業
ダム名 ダムをとりまく自然環境等の状況 ダム湖及びその周辺の利用状況 地域開発の状況 B/C 総便益
(億円)
総費用
(億円)
備考
自然環境等の状況 開発規制 過去の障害の発生状況等 利用形態 利用者数
(万人)
汚濁負荷となる地域開発の状況
H11水質
(mg/l)
貯水池及びその周辺の状況 上水の取水障害の影響人口
(百人)
過去5年の障害発生頻度
(回)
漁川ダム
(北海道)
ジオスミン
37ng/L
森林 環境保全条例 0 50 *1 20 2.8 51 18 地元では水道水源の水質問題については最も身近で切実な環境問題として受け取られており、ダム湖の環境全体を保全するための支払い意志額を適用し、便益を算出
雪浦ダム
(長崎県)
T-N
0.44
貴重種等有り 大瀬戸町水道水源保護条例 約800 無し イベント、キャンプ等 0.1 有り 10.1 11.42 1.13 ダム湖の水質保全によりダム湖の利用促進が図られることによる便益を算出

*1 ダム見学、森林散策、スポーツ、レクリエーション、イベント、自然観察、魚釣り等


ダム水環境改善事業
ダム名 ダムをとりまく自然環境等の状況 周囲の利用状況 地域開発の状況 総便益
(億円)
総費用
(億円)
備考
自然環境等の状況 開発規制 環境影響の発生状況 利用形態 利用者数
(万人)
関連する地域開発計画の状況 B/C
無水区間の延長
(km)
減水区間の延長
(km)
無水区間発生平均日 貯水池及びその周辺の自然
大雪ダム
(北海道)
2.2 2.2 356 天然記念物有 *1 2 3.1 13.2 4.2 類似事業での支払意志額を本ダム用に補正した結果を地元及び流域生活圏1市4町の受益世帯に摘要し、便益を算出
松原ダム
(大分県)
0 16 0 下流に尺アユが生息 *1 22 1.98 13.81 6.96 類似事例を基に年収・ニーズによる支払意志額(WTP)の補正を行い、受益範囲である1市2町に対し便益を算出
石田川ダム
(滋賀県)
- - - 琵琶湖国定公園 特別第3種 *1 4 1.23 1.92 1.55 県内他ダムの同事業に対する支払い意思額調査結果を、地元及び流域5町1村の受益世帯に適用し、便益を算出


*1 ダム見学、森林散策、スポーツ、レクリエーション、イベント、自然観察、魚釣り等

※チェックリストは総事業費10億円以上の事業について添付