湧別川の主な水害

　湧別川流域では大正4年4月洪水、大正11年8月洪水などにより被害を受け、昭和9年より治水事業が本格的に行われてきました。近年では平成10年9月洪水、平成13年9月洪水、平成18年10月洪水などの大規模洪水が発生しており、特に平成18年10月洪水は開盛地点（基準地点）において戦後最大の洪水となりました。

平成18年10月洪水

　10月7日夜から9日にかけて記録的な大雨となり、湧別川流域では、上流域の上武利(237mm)及び中流域の遠軽(262mm)などにおいて大雨を観測しました。その結果、約17時間にわたり危険水位を超え、開盛左岸築堤で堤防法面決壊が発生し、緊急復旧工事が行われるなど、非常に危険な状態となり、河口部の旧湧別漁港周辺においては外水氾濫が発生しました。また、湧別町で農地や道路が冠水したほか、湧別町、遠軽町において上水道の被害があり合計約4,450世帯で断水しました。