河道内の植生は、上流域では河岸及び隣接地にエゾマツ、トドマツの針葉樹林、ミズナラ、エゾイタヤ等の混生した針広混交林が見られます。平野部では沿川に農耕地が広がり、河川沿いにはヤナギ林、ハルニレ、ドロノキ、エゾノウワミズザクラなどの河畔林が分布していますが、遠軽町付近では河畔林も少なくなり、オオイタドリ、ヨモギ類などが草原状を呈しています。
下流域では、小規模なヤナギ林が主体となり、オオイタドリ、ヨモギ類の草地が多くなるほか、河道の変化が激しく川幅の広い区間では、広い砂州が形成され、カワハハコ等の礫河原に特徴的な草地が見られます。また、河口部ではハマナスなどの海浜植生も多く見られます。
下流部の礫河原は、コチドリなどの繁殖場となるほか、秋に遡上してくるサケなどの産卵場としても機能しています。