水管理・国土保全

  

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姫川の主な災害

水害の歴史

姫川は、流域の大半を急峻な山地が占め、河床勾配が1/60~1/130と国内屈指の急流河川であり、下流部の糸魚川市では、古来より氾濫を繰り返してきました。糸魚川-静岡構造線が流域内を縦断し、脆弱な地質地盤であるため、出水時には上流域から大量の土砂が流出します。 
 このため、土砂を多く含んだ洪水流の強大なエネルギーによって、河床低下や河岸洗掘により被害を受けやすく、特に、平成7年7月洪水(7.11洪水)では、侵食により堤防が決壊し、甚大な被害が発生しました。


平成7年7月洪水 堤防欠壊状況

発生日 発生原因 被災市町村 被害状況
1969年(昭和44年)8月9日 前線性集中豪雨 糸魚川市、糸魚川市(旧青海町) 床下浸水205戸、床上浸水120戸、橋梁流出等
1995年(平成7年)7月11日 梅雨前線 糸魚川市、糸魚川市(旧青海町) 床下浸水195戸 床上浸水48戸
 家屋全半壊38戸、床下浸水320戸



昭和44年8月洪水

6月下旬から始まったこの年の梅雨は、8月に入り前線が南下、北上を繰り返し新潟県を始め北陸地方の随所に降雨が発生し「ゲリラ豪雨」というニックネームさえつけられました。
 姫川流域では、8日から9日朝にかけ100㎜を超す集中的な降雨があり、11日までに糸魚川で総降雨量194㎜に達する豪雨となりました。このため姫川の八幡屋敷ではん濫注意水位(現在)越えました。


押し流された今井橋と堤防




平成7年7月洪水

梅雨前線が停滞し、南から湿った空気が流入したため、前線の活動が活発となり、局地的に激しい雨を降らせました。10日夜半から降り出した降雨は11日夕方にピークを迎え、白馬岳観測所で時間雨量123㎜を記録するなど記録的な豪雨(梅雨前線豪雨)となしました。
 姫川では越水を伴わない堤防の決壊、JR大糸線の不通、糸魚川市大所地区での土石流被害など多くの災害をもたらしました。


糸魚川市上刈地先 洪水時河川洗掘による堤防決壊状況


糸魚川市上刈地先 堤防決壊状況






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