水管理・国土保全

  

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庄川の主な災害

水害の歴史

庄川流域は、梅雨、台風、冬季の降雪と年間を通じて降水量が豊富で、過去の庄川流域における洪水の多くは、台風に起因するものです。
 庄川流域において発生した洪水は江戸時代だけでも数十回記録され、明治時代でも30回を数え、昭和以降も、昭和9年、34年、39年、50年、51年、56年、58年、平成16年と頻繁に発生しています。


下流部氾濫区域

発生日 発生原因 被災市町村 被害状況
1871(明治4年)10月 大門町にて堤防決壊。人家5棟流失 死者3人
1873(明治6年)4月 中野村(現砺波市)にて堤防350間決壊 田畑約50ha流出
1881(明治14年)4月 中野村(現砺波市)堤防決壊、沿岸の田畑流失により皇室より7,000円を下賜された。
1885(明治18年)4月 浅井村(現射水市)にて堤防決壊 人家流失41棟 田畑約20ha流失
1896(明治29年)7月 数箇所で決壊 流失家屋248棟 浸水家屋2,605棟、耐水面積180ha
1899(明治32年)9月 浅井村(現射水市)にて堤防決壊
田地30ha流失、新湊(現射水市)にて人家1,719戸浸水、橋2本落橋
1910(明治43年)9月 射水郡、東砺波郡、西砺波郡にて1,163haの氾濫。
1934(昭和9年)7月 浅井村(現射水市)にて堤防決壊し射水郡の大半が浸水。死者20人 負傷者240人 流失家屋94棟 民家破損5,418棟 浸水家屋4,009棟 田畑冠水(田3,986ha、畑182ha)
1975(昭和50年)8月 家屋13棟浸水、農地・宅地1ha浸水
1976(昭和51年)9月 台風17号 流失家屋8棟 浸水家屋42棟 農地・宅地11ha浸水 加越能鉄道橋落橋
1983(昭和58年)9月 台風10号 浸水家屋15棟
1985(昭和60年)6月 梅雨前線 床下浸水9棟
2004(平成16年)10月 台風23号 高岡市、新湊市(現射水市)で初の避難勧告発令。



昭和以降の洪水
昭和9年7月洪水
10日夜半よりの降雨は、庄川上流岐阜県山岳地帯において未曽有の豪雨となり、11日に最高水位13.10m、最大流量3,361m3/sを記録し、浅井村(現射水市浅井地区)で堤防が決壊し、射水郡(現射水市)の大半は大湖と化し、死者20名、負傷者240名、流失家屋94棟、民家破損5,418棟、浸水家屋4,009棟、田畑冠水(田3,986ha、畑182 ha)のおびただしい被害をもたらしました。


昭和9年洪水の氾濫区域図


北陸本線の越水



昭和51年9月洪水
台風17号による洪水で戦後最大(当時)のピーク流量を記録。この出水により、加越能鉄道庄川橋梁が落橋したほか、流失家屋8棟、浸水家屋42棟、農地・宅地の浸水11haの被害をもたらしました。


落橋した加越能鉄道橋


大門町柳町地区の浸水状況



平成16年10月洪水
台風23号による洪水で、大門地点において観測史上最大の流量:3,396m3/sを記録し、高岡市、新湊市(現射水市)で初の避難勧告が発令されました。


避難所に集まった住民


堤防護岸欠壊及び根固流出



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