水管理・国土保全

  

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物部川の主な災害

戦後以降の水害

戦後以降、家屋浸水被害を伴った大きな出水としては9洪水観測されています。そのうち戦後最大規模の流量(深渕地点)を記録した昭和45年8月台風10号があります。

物部川下流部では物部川橋の橋脚欠損、物部川下の橋(現物部川大橋)の落橋など大きな被害をもたらしました。物部川流域関連自治体の家屋被害は全半壊2,185戸、浸水家屋2,936戸に達しました。


下流部無堤地区の河岸侵食

発生日 発生原因 被災市町村 被害状況
1945(昭和20)年 台風16号 被害不明
1954(昭和29)年 台風12号 浸水家屋168戸
1961(昭和36)年 台風18号 浸水家屋270戸
1963(昭和38)年 台風9号 浸水家屋1,064戸
1968(昭和43)年 台風10号 浸水家屋39戸
1970(昭和45)年 台風10号 流域関連自治体 浸水家屋2,936戸
1971(昭和46)年 台風23号 浸水家屋15戸
1972(昭和47)年 梅雨前線 浸水家屋144戸
1998((平成10)年 秋雨前線 流域関連自治体 浸水家屋2,743



平成10年9月洪水

秋雨前線や暖湿流の影響で、24日の午前中は東部の所々で1時間40mmを越える激しい雨が降り、芸西では10時までの1時間に96mmの猛烈な雨を観測しました。この雨雲は次第に中部に移り昼過ぎには一旦は弱まりましたが、夕方からは中部に停滞していた雨雲が再び強まり、また山陰付近にあった別の雨雲がゆっくり南下して、夜には中部に停滞していた雨雲と重なり雨雲は更に強まりました。このため、22時までの1時間に高知市で112mm、23時までの1時間に須崎で126mm、南国市後免で119mm、香美市繁藤で109mmを観測、特に高知市では25日01時までの4時間に362mmという集中豪雨となるなど、中部を中心に24日21時から25日04時にかけての長時間に渡り非常に激しい雨となりました。

この、洪水により物部川の支川片地川では堤防が決壊し、物部川流域関連自治体での浸水により、全半壊家屋53戸、浸水家屋2,743戸の家屋被害が発生しました。


支川片地川流域の氾濫(香美市神母ノ木地先)




過去の主な渇水

物部川では適正な水利用を図るため、永瀬ダムにより流量が豊富なときに流水の一部を貯留し、下流の流量が少なくなった時に必要な水を補給している。これにより、農業用水の安定供給に努めている。

しかしながら、近年における物部川の状況をみるとほぼ毎年のように取水制限等の渇水調整を行っています。



渇水時の永瀬ダム

発生年月 取水制限延日数 最大取水制限率 物部川の瀬切れ発生日数
平成2年1月、8月 24日 26% -
平成3年1~2月、 34日 14% -
平成5年4月 11日 26% -
平成6年7月、9~10月 22日 26% -
平成7年9~11月 61日 52% -
平成8年1月、9~10月 66日 42% -
平成10年9月 18日 52% -
平成11年2~3月 10日 32% -
平成13年4~5月、6月 30日 52% -
平成14年6~7月 7日 13% -
平成15年10月 4日 26% -
平成16年10月 4日 26% -
平成17年6~7月、8月 21日 30% -
平成19年1~2月、6月、9月 60日 30% -
平成20年9月 9日 20% -
平成21年5~6月、9~10月 58日 50% -
平成24年6月 10日 40% -
平成29年6月 9日 30% -



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