水管理・国土保全

  

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遠賀川の主な災害

明治以降の水害

明治以降、大きな出水としては7洪水が観測されています。そのうち、近年の大出水として記憶に新しいのはH15.7洪水です。この洪水では、基準地点(日の出橋観測所)を含む多くの観測所で観測史上最高水位を相次いで記録・更新する局地的な集中豪雨が発生し、急激な水位上昇が生じるなど近年においても洪水による甚大な浸水被害が頻発しています。


発生日 発生原因 被災市町村 被害状況
1953年(昭和28年6月) 梅雨前線 直方市 等 倒壊家屋889戸、流出家屋64戸、浸水家屋38,791戸
1979年(昭和54年6月) 梅雨前線 中間市、直方市、飯塚市 等 倒壊家屋101戸、浸水家屋6,163戸
1980年(昭和55年8月) 梅雨前線 北九州市八幡西区、小竹町 等 倒壊家屋19戸、浸水家屋2,247戸
2003年(平成15年7月) 梅雨前線 飯塚市、穂波町、赤池町 等 倒壊家屋16戸、浸水家屋4,566戸
2009年(平成21年7月) 梅雨前線 飯塚市、直方市 等 浸水家屋2,271戸
2010年(平成22年7月) 梅雨前線 飯塚市、直方市 等 浸水家屋462戸
2012年(平成24年7月) 梅雨前線 直方市、糸田町、添田町 等 倒壊家屋2戸、浸水家屋978戸



平成15年洪水

18日午後、対馬海峡付近に停滞していた梅雨前線に向かって南から湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となりました。

18日19時には、北九州市小倉南区頂吉で1時間に49ミリ、飯塚で33ミリなど筑豊、北九州、京築で激しい雨が発生しました。

その後も東シナ海で発達した雨雲が次々と北部九州に流れ込み、雷を伴った激しい雨が降り、筑豊地方でも、19日3時に飯塚で1937年の気象台観測開始以来第1位となる1時間に80ミリの猛烈な雨を記録しました。

18日の降り始めから19日24時までに、飯塚市の川島雨量観測所の総雨量313ミリ、嘉穂郡筑穂町の内野雨量観測所の総雨量178ミリ、田川郡香春町の採銅所雨量観測所の総雨量237ミリ(いづれも国土交通省所管観測所)を記録しました。

この洪水では、3~4時間の短時間に時間雨量40ミリ以上の非常に激しい雨が断続的に降り続き、昭和28年6月、平成13年6月出水時と違う短時間での急激な水位上昇が発生しました。


飯塚市街部浸水状況(H15.7)


飯塚市吉原町



過去の主な渇水

発生年月 取水制限延日数 最大取水制限率 遠賀川の瀬切れ発生日数
昭和42年6月~10月 135日 86%
昭和53年6月~12月 173日 31%



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