道路

無電柱化の目的と効果

2.無電柱化はなぜ必要?

電線や電柱について、近年さまざまな問題がクローズアップされてきています。

例えば、電線が多すぎて景観が悪い。電柱で道幅が狭くなり、歩行者には歩きにくく、自動車が来たときにも危険。地震や台風などの災害で電柱が倒れたり、電線が垂れ下がったりする危険もある…など。

道路の無電柱化は、こうしたさまざまな問題の解決に役立ちます。特に地震の多い日本では、防災面から、無電柱化は重要です。こうしたことから、国は、「安全で快適な通行空間の確保」「都市景観の向上」「都市災害の防止」「情報通信ネットワークの信頼性向上」などを目的として、無電柱化を推進しています。

安全で快適な通行空間を確保します。

歩道が広く使え、ベビーカーや車いすの人にも安全で利用しやすくなり、歩行空間のバリアフリーという観点からもメリットがあります。

電柱の撤去により幅の広い歩道を整備(イメージ)

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〈整備前〉

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〈整備後イメージ〉

都市景観を向上します。

地上にはりめぐらされた電線類が地中化などにより見えなくなるため、美しい街並みが形成されます。

架空線の撤去により都市景観が向上[事例:神戸市三宮地区]

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〈整備前〉

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〈整備後〉

都市災害を防止します。

台風や地震などの災害時に、電柱が倒れたり、電線が垂れ下がったりするといった危険がなくなります。倒れた電柱に道をふさがれることがないため、災害時の緊急車両の通行もスムーズに。

架空線の撤去により、災害時の緊急交通路を確保[事例:東京都環状七号線]

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〈整備前〉

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〈整備後〉

情報通信ネットワークの信頼性を向上します。

情報化社会の進展とともに情報通信ネットワークが広がり、その重要性は高まる一方です。無電柱化としての電線類の地中化は、地震などの災害時に情報通信回線の被害を軽減し、ネットワークの安全性・信頼性を向上させます。

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阪神・淡路大震災

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台風

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東日本大震災

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