「新道路技術会議」による審査の結果、採択された研究(研究テーマ名と応募時の提案概要等)は以下のとおり。
【政策領域1:新たな行政システムの向上】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 次世代モビリティ社会を踏まえた移動空間評価手法の開発研究※ | 山本 俊行 (名古屋大学) |
提案概要 | 超高齢社会や国際化、さらにはパーソナルモビリティ(以下、PMと称す)等次世代モビリティの時代潮流を踏まえると、道路の整備評価も従来の経済効率性だけでなく、移動者の快適性やストレス緩和等質的指標を組込むことが必要と考える。本研究は、従来,指標化が困難であった質的指標を生体情報によって定量化・モデル化することで、次世代モビリティ社会を念頭に置いた道路空間評価技術の開発、及び空間整備の方向性の示唆を目的とする。 |
【政策領域8:道路資産の保全】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 表面処理技術を応用した腐食鋼桁端部の性能回復技術に関する研究開発 | 下里 哲弘 (琉球大学) |
提案概要 | 本研究では特殊な表面処理技術を応用して、腐食面のブラスト処理、亜鉛粉末を付着した犠牲防食化および腐食凹凸面の平滑化を図り、腐食鋼桁端部に対する効果的かつ高耐久性を有する性能回復技術の提案を目的とする。 |
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 高性能鋳鉄床版の開発※ | 山口 栄輝 (九州工業大学) |
提案概要 | 床版に適する高性能鋳鉄の一体成形性と自由形状性を活かした応力集中緩和と溶接レスの実現により、疲労性能の高い安価な床版を開発する。既存RC床版を軽量な鋳鉄床版に置き換えることにより、既存橋梁の長寿命化及び耐震性の向上を実現するとともに道路拡幅の可能性を高める。 |
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 非破壊試験を用いたコンクリート構造物の表層品質検査システムの構築※ | 半井 健一郎 (広島大学) |
提案概要 | これまで直接的な検査が不可能とされてきた、コンクリート構造物の耐久性を支配する表層品質を、非破壊試験の組み合わせによって定量的かつ合理的に評価する新たなシステムを構築し、耐久的な新設道路構造物の建設に資する。 |
【特定課題対応型】
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 首都圏3環状道路の効率的な運用に関する研究開発 | 大口 敬 (東京大学) |
提案概要 | 首都圏3環状道路の整備に伴う高速道路利用経路特性、一般道路を含む首都圏道路ネットワークへの影響、施設立地と土地利用への影響等を分析・モデル化し、とくに高速道路網の円滑性を確保するため、交通状態をリアルタイムにモニタリングして首都圏道路ネットワークを効率的に運用する方策を提案する。 |
研究テーマ名と提案概要 | 研究代表者名 | |
研究テーマ名 | 首都圏三環状概成時を念頭においた料金施策とITS施策による非常時を含む総合的交通マネジメント方策の実用化 | 根本 敏則 (一橋大学) |
提案概要 | 本研究は、首都圏三環状概成時において、日常のみならず非常時、さらに将来の維持管理・更新時のネットワーク運用計画策定を可能とする、最適な料金設定や効果的な高度道路交通システムを核とした総合交通運用マネジメントシステムを実装することを目的とする。 |