道路

審査結果

平成28年度「道路政策の質の向上に資する技術研究開発の募集」の審査結果

「新道路技術会議」による審査の結果、採択された研究(研究テーマ名と応募時の提案概要等)は以下のとおり。


【政策領域1:新たな行政システムの創造】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 ワンウェイ型カーシェアリングシステムの導入可能性と道路空間の新たな利活用方策についての研究開発
溝上 章志
(熊本大学)
提案概要 再配車を行わないワンウェイ型カーシェアリングシステムの我が国 における導入可能性とその効果の検討、ステーション型の場合の最適 デポ配置、フリーフロート型とした場合の道路空間の新たな利活用方 策などについて調査・研究する。

【政策領域4:コスト構造改革】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 新設コンクリート構造物における表層品質検査手法の確立
半井 健一郎
(広島大学)
提案概要 これまで直接的な検査が不可能とされてきた、コンクリート構造物の 耐久性を支配する表層品質を、非破壊試験の組み合わせによって定量 的かつ合理的に評価する新たな検査システムを構築し、道路ストック の長寿命化の推進に資する。

【政策領域5:美しい景観と快適で質の高い道空間の創出】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 アジア都市における‘場’の機能を持った道路設計・運用に関する研究開発
中村 文彦
(横浜国立大学)
提案概要 日本を含むアジア都市における交通結節点徒歩圏の道路空間を、都市 活動の拠点となる「場(Place)」として改善する設計・運用方法を構 築する。そのために1)現況の利用実態の特徴と課題提示、2)都市活 動特性に応じた設計・運用技術提案、3)実証実験による評価を行う。

【政策領域6:交通事故対策】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 市街地におけるプロビーム道路照明についての研究開発
萩原 亨
(北海道大学)
提案概要 街路における夜間の横断歩行者事故を防ぐ必要がある。ドライバによ る横断歩行者の発見を早める方策とし、街路におけるプロビーム道路 照明を開発する。プロビームとは、車両の進行方向に光を照射する方 式である。ヘッドライトと照明協調することで歩行者の発見を早める ことが期待できる。

【政策領域8:道路資産の保全】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 鋼橋の現位置改良工法の開発
大野 豊繁
((一社)日本橋梁提案概要 建設協会)
提案概要 本研究は、損傷した鋼橋を現在の位置で供用しながら、維持管理がよ り容易な新構造へと改良する新しい工法を開発するものであり、その 特徴は、既設主構造から新設主構造へと耐荷機能を移行することであ る。工法の適用性、安全性と実用性を実験と解析で検証する。
※FS(革新的研究調査)研究として採択

【政策領域8:道路資産の保全】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 市町村のニーズに応える革新的な点検支援システムに関する研究開発
氏家 勲
(愛媛大学)
提案概要 市町村の橋梁点検において、狭小橋梁の点検に伴う通行規制、および 点検時の損傷見落とし等が課題となっている。本研究ではこれら課題 の解決のため、通行規制を伴わない近接装置および点検支援システム を開発し、狭小橋梁の点検の迅速化、高精度化を同時に達成すること を目指す。
※FS(革新的研究調査)研究として採択

【特定課題:ETC2.0を含む多様なビッグデータ活用】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 ETC2.0 プローブ情報等を活用した“データ駆動型”交通需要・空間マネジメントに関する研究開発
福田 大輔
(東京工業大学)
提案概要 長期かつ広域で観測されるETC2.0 プローブ情報等の交通関連ビッグ データを、マルチスケールの多様な交通モデルと有機的に結びつける ことで、交通政策のエビデンスベース評価を可能とする“データ駆動 型”交通需要・空間マネジメントに関する研究・技術開発を行う。ま た、首都圏、北海道、沖縄を対象として提案する各手法の社会実装(調 査・分析・政策評価フレームの構築)を行い、各種交通社会実験の詳 細検討に資する知見を提供する。

【特定課題:ETC2.0を含む多様なビッグデータ活用】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 蓄積車両軌跡データの効率的活用のための階層型データベースの構築
井料 隆雅
(神戸大学)
提案概要 近年蓄積が始まっている車両軌跡データの潜在価値は大きいが、この 種のデータは巨大かつ品質が不安定になりがちであり、ナイーブな方 法で扱うと早晩破綻を見る。本研究では、品質を管理し集計単位で階 層化された車両軌跡データベースを構築し、その活用例を示す。

【特定課題:ETC2.0を含む多様なビッグデータ活用】

研究テーマ名と提案概要 研究代表者名
研究テーマ名 複数のデータを活用した道路のストック効果の計測技術の再構築
塚井 誠人
(広島大学)
提案概要 ETC2.0 データから得られる交通状態の質的指標を用いた新たな事故 リスクの分析、携帯電話ビッグデータを用いた観光地のトラベルコス ト評価、ならびに工業団地等の地価分析を実施して、道路のストック 効果算出のための計測技術を再構築する。

  • 政策領域8(※を付しているもの)については、FS(実行可能性調査)研究として採択。その他の政策領域(2、3、7、9、10)については該当無し。
  • なお、採択された各研究課題については、新道路技術会議での審査時の審議内容に基づき、研究内容の調整等を行った上で、平成28年度の技術研究開発を進めていただくこととなります(応募及び審査結果の概要については、参考を参照)。

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