ハンドル形電動車椅子(※1)の公共交通利用については、同車椅子が日常の移動手段として必須なものとなった障害者等が他の車椅子と同様に公共交通機関を利用できるようにするため、平成14年度及び平成19年度に調査研究委員会を設置して検討を進め、ハンドル形電動車椅子の鉄道車両の利用にあたっての要件を取りまとめたところです。
しかしながら、前回調査より約8年が経過し、その間、高齢化の進展、障害者数の増加に加え、障害者権利条約の批准に向けた国内関係法令の整備、訪日外国人数の著しい増加など、ハンドル形電動車椅子を取り巻く環境は大きく変化しており、「ユニバーサルデザイン2020中間取りまとめ※2))」においても、「ハンドル形電動車椅子の鉄道車両等への乗車要件の見直しを検討する」こととされました。
こうした状況を踏まえ、今般、ハンドル形電動車椅子による公共交通利用の際の要件の見直しについて検討を行う調査検討委員会を設置し、検討を行うこととしました。
※1)ハンドルによって向きを変えることができる電動車椅子
※2)平成28年8月2日 ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議決定