日ASEAN交通連携について
経済活動の地球規模化が進む中、政府は近年目覚しい成長を遂げているASEANとの間で日ASEAN包括的経済連携構想の実現に向けて2002年から交渉に入るなど、ASEANとの連携を強化する動きとなっています。
国土交通省としても、そのような動きに合わせ、人流、物流の両面において我が国と密接な関係にあるASEANとの間で、以下のとおり、貿易・投資等の経済活動に必要不可欠な交通分野における日ASEAN交通連携の取り組みを進めています。
- 目的
- 経緯と概要
- 実施枠組み(体制概要図)
- 平成18年の予定
- 日ASEAN交通連携プロジェクト
- ASEAN概要
1.目的
- 交通は、経済活動全体のインフラであり、日・ASEANが地域連携の強化・経済活動の活性化を図る上で欠かすことができないものであるとの考え方から交通分野におけるASEANとの一層の連携強化を図ることが必要
- 日・ASEAN間には、従来からODAを通じての密接な協力関係はあるが、最近の諸情勢(FTA締結に向けての各国・地域の動きの高まり、広域的な環境問題、交通のセキュリティ強化、新技術による安全性強化等)を踏まえて、交通分野における新たな協力関係の構築が必要
- そのため、交通分野における我が国のイニシアチブに基づく日ASEAN間の新しい協力・協調・協働により、(1)ASEAN諸国の持続的発展の促進・支援;(2)ASEAN地域の連携強化;(3)ASEAN諸国・地域と日本との問題意識の共有、政策協調及び連携強化を目指す。
2.経緯と概要
経緯と概要をご覧ください。
ASEAN諸国及び日本の交通分野の政策担当者で構成する会合を開催し、交通を取り巻く情勢に関する認識の共有、制度等のノウハウの交換、諸課題の検討を行い、ASEAN地域内ならびに日本とASEANとの間で交通分野に関する協力・協調・協働の枠組みの構築及び政策協調を図る。
- 日ASEAN交通大臣会合(ATM+Japan)
ASEAN交通大臣会合(ATM)に併せて原則毎年秋に開催。日ASEAN間の交通分野協力に係る重要事項を協議し決定する。
- 日ASEAN次官級会合(STOM+Japan)
毎年秋、ATM+Japanの直前に開催。日本とASEAN議長国の共同議長。
- 日ASEAN交通政策ワークショップ(次官級会合)
毎年春に、日本にて開催。日ASEAN交通分野の政策テーマを選定し、新規プロジェクトの提案等について検討する。必要に応じ、WGに検討を行わせる。日本とASEAN議長国の共同議長。
- ワーキンググループ(STOM WG)
海上交通WG、陸上交通WG、航空WG及び交通円滑化WGがあり、それぞれ年1〜2回開催。日ASEAN交通協力プロジェクトについて検討し、検討結果を次官級会合に報告する。
4.平成18年の予定
平成18年1月18〜20日 |
次世代航空保安システム専門家会合(福岡) |
平成18年2月23〜24日 |
交通円滑化WG(Phnon Penh) |
平成18年3月28〜29日 |
航空セキュリティ会合(東京) |
平成18年4月4〜5日 |
海上WG(Phuket) |
平成18年4月26〜28日 |
航空WG(Surabaya) |
平成18年5月3〜4日 |
陸上交通WG(Yangon) |
平成18年6月7〜8日 |
第4回日ASEAN交通政策次官級会合(宮崎) |
平成18年7月12〜13日 |
交通円滑化WG(Siem Reap) |
平成18年8月14〜16日 |
海上交通WG(Bangkok) |
平成18年8月23〜24日 |
航空WG(Bandung) |
平成18年9月6〜7日 |
陸上交通WG(Yangon) |
平成18年11月下旬 |
第4回日ASEAN交通大臣会合及び 第5回日ASEAN交通次官級会合(Bangkok) |
5.日ASEAN交通連携プロジェクト
こちらをご覧ください。
6.ASEAN概要
名 称 |
: |
東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian Nations) |
設 立 |
: |
1967年8月8日 於 バンコク |
設立根拠 |
: |
東南アジア諸国連合(ASEAN)設立宣言(通称「バンコク宣言」) |
事 務 局 |
: |
インドネシア(ジャカルタ) |
加 盟 国 |
: |
10ヶ国 |
- 原加盟国
インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ
- 新規加盟国
ブルネイ・ダルサラーム(1984年1月8日)
ベトナム(1995年7月28日)
ラオス、ミャンマー(1997年7月23日)
カンボジア(1999年4月30日)
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