総合政策局 総務課 政策企画官(総合交通体系)では、『地域のモビリティ確保の知恵袋2017~訪日外国人旅行客の誘客を支える交通施策~』を発刊しました。
我が国への訪日外国人旅行者は年々増加しているものの、訪問先は大都市など一部の地域に集中しています。インバウンドがもたらす経済効果を全国に波及させるためには、地方への誘客が課題であり、大都市への訪問のみならず地方の魅力を活かした周遊を促すことが必要です。周遊促進にあたっては、受入環境の整備のみならず、周遊を支える交通分野の取組も不可欠です。
そこで、国土交通省では、訪日外国人旅行者が訪れる地域の傾向等(観光特性)、地域内外おける周遊状況やその交通手段等(交通特性)の現状を把握するための分析手法のほか、現状把握を踏まえ、訪日外国人旅行者を誘客するための交通ネットワークの編成や交通案内等に係る施策の検討方法等についてとりまとめました。
各地域において、インバウンドの交通施策を検討する際の参考にしていただければ幸いです。
(目次・[1]はじめに)
〈目次〉
[1]はじめに
1 策定のねらい
2 本書の位置づけ
3 検討の流れ
[2]訪日外国人旅行者の地方への誘客を支える交通施策の検討
1 関係者間での目的・目標の共有
2 本書の位置づけ
2.1 地域の観光資源・受入環境の現状把握
2.2 訪日外国人旅行者の観光・交通特性の現状把握
2.2.1 総論
2.2.2 訪日外国人旅行者の旅行スタイル・好み・ニーズ(観光特性)の分析手法
2.2.3 訪日外国人旅行者の国内における移動(交通特性)の分析手法
2.3 地域の強み・弱み(SWOT分析)
2.4 ターゲットの設定
2.5 マーケットインによるモデルルートの設定
3 訪日外国人旅行者の地方への誘客を支える交通施策の検討
3.1 モデルルートを実現する上での課題分析
3.2 交通施策の検討
(巻末資料)
(巻末資料1) インバウンド観光の現状と動向と課題
(巻末資料2) 訪日外国人旅行者の観光・交通特性に係る既存データの詳細
(巻末資料3) 訪日外国人旅行者の旅行スタイル・好み・ニーズ
(巻末資料4) 訪日外国人旅行者の地方への誘客を支える交通施策の事例カルテ