完全キャッシュレスバスの実証運行に係る概要・実施路線等を以下に掲載しています。
バス運転者が1万人不足(日バス協推計)するなどの深刻な運転者不足や9割近くが赤字事業者であること等を背景に、路線の減便や事業者の廃業も生じるなど、バスネットワークは危機的な状況にあり、国民の生活基盤に深刻な影響を与えています。これらを解消するため、バス事業者の経営改善や供給力改善を図ることが必要となります。
このため、大きな経営改善効果や運転者の負担軽減が見込まれる完全キャッシュレスバスを進めることが効果的です。
バス業界では、これまでの事業者による積極的な投資によって極めて高いキャッシュレス環境が整備されており、完全キャッシュレスの環境は整いつつありますが、丁寧に進める観点から、まずは実証運行を進め、課題や効果を検証することとしました。
今回、完全キャッシュレスバスの実証運行を行う路線を以下[1]~[4]の基準で選定いたしました。
[1]利用者が限定的な路線(空港・大学・企業輸送路線など)
[2]外国人や観光客の利用が多い観光路線
[3]様々な利用者がいる生活路線で、CL決済比率が高い路線
[4]自動運転など他の社会実験を同時に行う路線
令和6年7月29日~8月19日の間で公募を行い、18事業者29路線を選定いたしました。早いものは11月1日から順次、運行が開始されます。
実施路線等については、下記「完全キャッシュレスバス実証運行の選定結果」をご確認ください。
標準運送約款において、バスの運賃・料金の支払方法としてキャッシュレス決済のみを指定する規定等を追加しました。
標準運送約款については、下記リンクの「一般乗合旅客自動車運送事業標準運送約款」をご確認ください。
自動車:一般乗合旅客自動車運送事業について - 国土交通省 (mlit.go.jp)