住まいの考え方2
住まい選びのポイント
住まいの考え方2 − #2

住まいの性能確保は将来のため!

住まいの性能確保は将来のため!

住まいの性能とは

住まいには、耐震性能や省エネルギー性能、遮音性能、バリアフリー性能など様々な性能があります。

例えば、地震に備えて高い耐震性を確保する、住宅内でのヒートショック防止やエアコンの効率的な使用のためにも断熱性を向上させる、将来的に子世代が住み継いでいけるよう耐久性を確保する…等、住まいの基本的な性能をどの程度の水準にするかは、実際の住み心地や安全性、耐久性に関わることであり、長い目で見ると特に重要です。

ただし、このような住まいの性能は、間取りやデザインのように、見た目ですぐに分かるものではありません。

住まいの性能を確認できる制度や基準

住まいに関する基本的な性能を消費者が相互比較できるための仕組みとして「住宅性能表示制度」があります。住まいの性能が項目ごとに「等級」で表示されるため、同じ基準で複数の住宅を比較検討したり、希望する性能のレベルを指定する際に役立ちます。

住宅性能表示のイメージ

住宅性能表示制度では、10分野(既存住宅の場合は9分野)の性能について、共通のルールで評価し、それぞれ「等級」として表示することになっている。
住宅性能表示のイメージ
(出典)一般社団法人住宅性能評価・表示協会 個別性能評価の概要

住宅性能表示制度 評価書に付すべきマーク

住宅性能表示制度 評価書に付すべきマーク
また、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」が認定を受ける「長期優良住宅」、省エネルギー性能に優れた「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」や「LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)」等、住まいの性能を示す基準は他にもあるので、住まい選びの際にはこのような客観的な基準を用いて性能を確認すると良いでしょう。

ZEH・LCCM住宅の概要

ZEH・LCCM住宅の概要
(出典)国土交通省 ZEH・LCCM住宅の推進に向けた取組

どの程度の性能を目指せばよいかは、自分次第

家族構成やライフステージにより、重視する性能が変わることもあります。また、地域の気候・風土といった一律の基準では測れない個別の事情もあります。

自らのライフプランや収支計画と照らし合わせ、将来的に改修すれば性能向上可能なものや、住み替えの可能性も考えつつ、どの程度の性能が必要か検討すると良いでしょう。