この玄関は、伊達藩の藩主と皇室のために設けられていた。お成りという言葉は、高位の貴族による訪問を意味し、貴族を受け入れるために特別な入り口が建てられるほど重要なイベントであった。
彫刻された象の頭や、根元が少し膨らんで、首は少しすぼんだ形になっている円柱など、この玄関の建築要素の多くは、唐王朝(618~907)に触発されている。
花崗岩の敷石の角度のある配置は、ホールのジグザグのレイアウトと同様に禅寺に典型のもので、訪問者が建物に入るときに視界から隠れるようになっている。入り口は、金箔と彫刻が施された欄間で最小限に装飾されており、静けさと純粋さをもたらす。
メインの扉に施された彫刻のように、葡萄の中にいるリスのモチーフは、江戸時代(1603年 - 1868年)繁栄の象徴であった。