野沢温泉は日本屈指のスキー場の1つとされており、毎年11月下旬から5月上旬にかけ、国内外からたくさんのウインタースポーツ愛好家がこの地を訪れます。スノーリゾートとしての歴史は、スキーが野沢温泉に公式に導入された1912年にさかのぼります。1923年には初のスキークラブが創立され、この静かな町に練習用の雪原が設置されました。1930年に世界的に有名なオーストリア人スキーインストラクターのハンネス・シュナイダーにより、現代的なスキー・メソッドが日本に導入された際には、野沢温泉がそのデモンストレーション会場となったのです。こうして日本でスキーはまったく新しい、楽しいスポーツへと変化したのです。これまでに、この小さな町から16人のオリンピック選手が生まれています。そして1998年の長野冬季オリンピックの際には、バイアスロン競技の会場となりました。 このスキー場は、標高1,650mの毛無山の山頂から標高565mの山麓まで広がった、297ヘクタールの広さを誇るスキー場で、天然のパウダースノーに恵まれ、初心者にも上級スキーヤーにも最適な36種類のゲレンデから構成されています。
スキーやスノーボードに慣れていない方や家族連れの方には、上ノ平もお勧めです。日影ゴンドラと長坂ゴンドラのどちらからもアクセス可能で、広いエリアに緩い傾斜のゲレンデ、そしてスノーパークを備えています。スノーパークでは、パークならではのエキサイティングなアクティビティが楽しめるでしょう。そのためスノーボーダーやフリースタイルのスキーヤーには特に人気があります。このほか、やまびこエリアにはスカイラインコースがあります。この全長3,500メートルのパウダースノーコースは、山頂から山の尾根に沿ってベースエリアまで伸びるコースで、中級から上級のスキーヤーのほか、スノーボーダーにもお勧めです。スキルをお持ちであれば、シュナイダーコースに挑戦するという手もあります。傾斜が急でコブの多いパウダースノーコースです。 温泉街とスキー場を結ぶ便利な動く歩道「遊ロード」を利用して簡単にアクセスできる日陰ベースには、国際的なインストラクターから指導を受けられるスキー・スノーボードのスクールのほか、遊び場や楽しいアクティビティを複数備えたキッズパークもあります。 もっと穏やかな雪遊びがお好みの方用に、スキー場には他にも楽しいアクティビティが幅広く用意されています。雪上車「スノーキャット」に乗って、手つかずのエリアまで遠征してみてはいかがでしょう。確実に息をのむような絶景が見れます。あるいはスノーブーツを履いて、おとぎ話に出てくるような一面真っ白の森を雪の上をテクテク歩いてみましょう。自然の美しさが発見できます。 冒険好きのウインタースポーツファンであれ、やや穏やかなアクティビティがお好きな方であれ、スキー場で1日を過ごした後、こじんまりした温泉街へ戻り、温泉につかってゆっくり疲れを癒すのは至福のひと時です。