人口減少社会を迎え、地方都市や郊外を中心に空き家だけでなく空き地も増大しつつあり、特に世帯が所有する空き地はここ 10 年で約1.4 倍に増加しています。また、土地所有者の利用意欲が減退している中、いわゆる所有者の所在の把握が難しい土地も含め、土地の管理放棄の問題が表面化してきています。
こうした状況を放置すれば、地域の活力や良好な生活環境を損なうおそれがあり、その拡大をいかに防いでいくかについての検討が必要となっています。
一方、地域創生等の観点から、空き地等を地域の「資源」として活用する先進的な取組みも見られており、こうした取組みを後押ししていくことはもとより、優良事例を収集・分析・普及しながら、空き地等を増やさない方策を検討していくことも必要です。
こうした空き地問題やその対策について、政策の動向や地域での先進的な取組の報告や意見交換などを通じ、理解を深めることを目的として、「シンポジウム『空き地問題を考える』~政策動向と先進的な取組~」を開催いたしました。
シンポジウム「空き地問題を考える」~政策動向と先進的な取組~
日 時 : 平成29年11月15日(水)13:00~16:30
会 場 : 中央合同庁舎2号館地下2階講堂(千代田区霞が関2-1-2)
主 催 : 国土交通省
来場者 : 地方公共団体実務担当者等約120名
<議事要旨はこちら>
1.開会・主催者挨拶
鳩山 正仁 国土交通省土地・建設産業局 次長
2.基調講演 「空地を市場価値から考える」........................<発表資料>
中川 雅之 日本大学経済学部 教授
3.国土交通省報告「空き地対策の推進について」....................<発表資料>
田村 英之 国土交通省土地 ・建設産業局企画課 企画専門官
4.事例発表
[1]「駐車場の暫定利用による地域価値の向上 福井市-「新栄テラス」-」.....<発表資料>
原田 陽子 福井大学工学研究科 准教授
[2]「空き地等の取得の推進 埼玉県毛呂山町の取り組み」...............<発表資料>
酒井 優 毛呂山町まちづくり整備課都市計画係
[3]「カシニワ制度」........................................<発表資料>
横枕 健二 柏市都市部公園緑政課 副参事
5.質疑応答・意見交換
<登壇者>
原田 陽子 福井大学工学研究科 准教授
酒井 優 毛呂山町まちづくり整備課都市計画係
横枕 健二 柏市都市部公園緑政課 副参事
田村 英之 国土交通省土地 ・建設産業局企画課 企画専門官
6.閉会
・空き地等の新たな活用に関する検討会とりまとめ(参考リンク)
・空き地等の新たな活用~空き地等の利活用に関する先進的取組~[1] [2]
・所有者不明土地問題に関する対応について(概要資料)
・所有者の所在の把握が難しい土地に関する探索・利活用のためのガイドライン(第2版)(概要資料)