１．趣　　旨

中部圏の広域地方計画については、中部圏広域地方計画協議会準備会において検討作業が進められている。その中で、愛知県東三河地域、静岡県遠州地域、長野県南信州地域からなる「三遠南信地域」は、一の県の範囲を超えて地域間が連携して地域振興に取り組む先進的な地域として着目されているところ。

３県に跨る三遠南信地域は、全国有数の農業生産力や、輸送用機械や光技術産業、精密機械などの産業集積など、産業面において大きなポテンシャルを有する一方で、中山間地域においては、農林業の産地力の低下や担い手の高齢化、割高な流通コストなど大きな課題を抱えている。

このような中、三遠南信地域においては、地域住民をはじめ、大学、経済界、行政などが連携し、「三遠南信地域連携ビジョン（平成20年3月）」を策定したところであり、中部圏の地域経済を牽引し、都市部と中山間地域の交流拡大による流域都市圏の一体的な振興発展を目指している。

本調査では、同地域の産業集積を活かし、農商工連携の推進と少量分散型の地域資源の発掘を行うことにより、自立的で持続発展可能な流域都市圏の創造を目指すとともに、中部圏広域地方計画の策定及び推進に資するものである。

 

２．事業概要

(1)　農商工連携可能性調査

三遠南信地域の特色を活かした、県境を越える農商工連携の可能性調査によって、実現性の高い連携手法を提案する。

(2)　地域物産販路拡大調査

少量分散型の地域資源を発掘し、社会実験の活用により、圏域内外における販路拡大を進める。

 

３．問い合わせ先