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2008/10/08 第16号
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◆現場レポート ※毎週水曜日掲載
航空発祥の地から新時代管制へGO!(東京航空交通管制部)
「東京航空交通管制部(通称:東管)」は埼玉県所沢市にあります。
さて、みなさんは所沢市と日本の航空史との深い関わりをご存じでしょうか。
明治44年4月1日、所沢の地に長さ400m、幅50mの滑走路と格納庫、
それに気象観測所を備えた日本初の飛行場が誕生しました。そしてその4日後
の4月5日、徳川好敏大尉の操縦する「アンリ・ファルマン機」が高度10m、
飛行距離800m、飛行時間1分20秒という初飛行にも成功したのでした。
この日本の航空史に残る輝かしい第一歩が、ここ「所沢」で刻まれたのです。
この歴史的な経緯により「航空発祥の地」と位置付けられ、初期の航空機や
飛行船等の製作、パイロットの訓練などが、昭和20年の終戦まで行われまし
た。その後米国に接収され米軍の通信基地となりましたが、一部返還され、
昭和52年その一角に東管が設置され、今日に至っています。
東管では、我が国が管轄する空域の約70%を担当し、おもに計器をみなが
ら、航空路という「空の道」を飛ぶ航空機に対する管制業務を行っています。
管轄する空域に、羽田・成田・中部・関西などの大空港を抱えていることもあ
って、1年間に約118万機(一日平均約3,200機)の航空機を管制して
いますが、これは、日本全体の航空路管制取扱い機数約260万機の半分近く
にあたり、日本の航空路管制の中心的役割を担っています。
現在、平成22年10月に予定されている羽田空港の4本目の滑走路の供用
開始後の交通量(年間発着回数 約40.7万回)に対応するため、関東周辺
の空域を再編する作業を行っていますが、その第一弾として、米軍の横田空域
を一部返還してもらい、早速9月25日に羽田、成田から九州方面等への経路
を複線化あるいは経路の短縮を図り、航空機燃料の削減にもつながる経済的な
航空機の運航が可能な管制を始めました。
また、平成21年11月頃には効率的な管制業務を支援する新しいシステム
の導入も計画されています。
東管では、首都圏や関西、中部圏をかかえ、アジアゲートウェイ構想の実現
など発展する航空ネットワークの中心的役割を果たすため、全職員一丸となっ
て安全・安心な航空管制に取り組んでまいります。
◆新着情報[10月8日発表分]
【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
【大臣会見】
【事務次官会見】
◆用語解説
○JAPANプロジェクト国際賞
本年度より創設された国土交通大臣による表彰制度で、海外で日本の存在
感の向上に貢献する建設プロジェクトに対して贈られます。
本賞を通じて、日本企業が携わったプロジェクトが世界的に注目を集める
ことで、日本企業の海外における存在感を高め、今後の海外進出を応援する
のがそのねらいです。
◆行事案内
○小笠原諸島返還40周年記念『小笠原・内地祭り2008』
かつて米軍の統治下におかれていた小笠原諸島が、昭和43年に日本に返還
されて、今年で40年を迎えます。
小笠原では返還40周年事業として、「共生と創造」~人と自然が共生する
活気あふれる小笠原へ~をテーマにさまざま行事が実施されます。
東京晴海でも「小笠原・内地祭り2008」が開催されます。
小笠原諸島の父島へは東京から984km、船で約25時間半もの距離。小笠原
を知ることができる機会として、このイベントを見逃す手はありません!
イベントでは伝統工芸体験や島名物の飲食コーナー、小笠原文化に関する展示
・講演、「南洋踊り」のステージなど楽しいイベントが用意されていますので
ぜひご来場ください!