わが国は、急峻な地形、梅雨期と台風期に豪雨が集中するという厳しい自然条件下にある。 このため、一度大雨が降ると、河川に水が一気に流れ出し洪水をもたらし、日照りが続けば、川の水が少なくなり水不足となって、生活や経済活動に大きな影響を与える。
このため、洪水を防御し、水が豊富な時に水を貯めて水不足の時に補給するダムは、わが国の国土条件下では有効な河川整備手法の一つ。 ・古来より、わが国では狭山池(616年完成、大阪府)や満濃池(700年頃完 成、香川県)などのダムで安全で安心した生活を確保してきている。 ・日本の平均寿命の伸びは、上水道給水人口、上水道のダム容量の増加と同じような傾向を示している。