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河川局



多摩川・二ヶ領せせらぎ館
(河川管理施設の開放と共同運営事例)

【背景】
 ●  多摩川中流部にある二ヶ領用水宿河原堰は、1974年の狛江水害の原因となった農業用水堰として知られている。この堰の老朽化に際し、改築か現状維持かの議論が高まったのは、5〜6年前からである。堰不用、現状維持、改築の3案に対し、左・右岸の市民・住民(団体)双方、国と川崎市民と行政の協議が重ねられ、その結果、改築が合意された。

【内容】
 ●  この改築に対しては、堰のみならず周辺の自然環境、景観への影響が懸念されていたが、事業計画が進められる中、川崎市による「多摩川エコミュージアム構想」が1997年から始まった。この構想は、市民生活に関わりの深い多摩川をまちづくりに活かし、現地保存型の野外博物館として、楽しく学びながら保全、将来へ継承することを目的としている。
 ●  堰改築に伴い、管理施設の一部を市民交流の場にするとともに、多摩川エコミュージアム構想の運営拠点として利用出来ないかとの提案があり、河川管理者と川崎市で使用及び維持管理に関する覚書が締結され、管理、運営が、川崎水と緑のネットワーク等の運営委員会に委託された。
 ●  一般公募により「二ヶ領せせらぎ館」と名付けられたこの施設は、1999年4月に開館し、その利用や運営に関しては、市民による運営委員会が組織され、活動プログラム、展示企画等の立案、実施が行われている。
 ●  川崎市域を越えた流域市民の調査・研究拠点としてイベントや展示といった活動や交流を展開している。

【特徴】
 ●  このパートナーシップ型施設管理は、河川管理者による施設の地元自治体への貸与、さらに、地元自治体が運営資金を負担するとともに、主要な市民団体へ運営委託をした点が特徴的であり、市民団体と川崎市職員等からなる運営委員会を組織し、事業計画や利用規則を決定し、市民の知恵を結集して活動の輪を広げ、行政がサポートしながら発展させていく、新しいスタイルの施設管理である。






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