【背景】 |
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北上川は、江戸時代には水上交通の主軸として大きな役割を果たすなど、流域内の地域の交流は古くより活発であった。 |
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近年、川づくりに対する流域住民の関心も高まり、北上川やその沿川を中心とした各種グループや団体が結成され、川づくりにも積極的に参画するなど活発な活動が展開されると共に、各団体には横断的な交流を模索する気運が高まっていた。 |
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こうした中、岩手、宮城の県境を越えて多彩な各団体が結集し、流域内の市民・企業・行政の連携のもと、水環境の保全と創造、歴史・文化の愛護等を推進し、豊かで特色ある流域社会を形成することを目的として、平成7年に「北上川流域連携交流会」が設立された。
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【内容】 |
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川についてよく知り、自ら積極的に活動し、初心者にも安全で易しく川について教育ができる人材を養成するため、初級・中級・上級の3段階の「リバーマスタースクール」を実施している。 |
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川下り、水辺の観察、ゴミの実態調査など、様々な体験を通して、子供たちに川への関心を持たせ、交流を深める「こども流域交流会」を実施している。 |
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江戸時代盛んであった舟運を復活させ、流域連携をより一層活発化させることを目的に「舟運可能性調査」を実施している。 |
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ニュースレター(会及び流域の情報紙)を月1回発行、会員に配布し、情報の共有化を図っている。
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【特徴】 |
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「北上川流域連携交流会」は、北上川流域の情報・交流ネットワークを構築しており、市民・企業・行政など流域内の様々な主体の情報共有や連携・交流活動を支援している。 |
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「北上川流域連携交流会」は、「リバーマスタースクール」を通じ、自然学習の場として川を積極的に活用するための指導者育成を行っており、スクール修了生は地域ごとにサークルを結成し川でのイベント等で活躍するなど、その成果をあげている。 |
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「北上川流域連携交流会」は、川をフィールドとする活動のみならず、農業体験や歴史文化学習等と連携して、幅広い視点からの地域づくりにも積極的に取り組んでいる。 |