目次 > 第2章 地球温暖化と水害 > 2-1 進む地球温暖化、増える気象災害
2004年、アジアでは台風やモンスーン、米国南東部やカリブ海諸国ではハリケーンによる甚大な風水害が多発し、欧州やアラスカでは熱波による森林火災が発生し被害が拡大した。特に、8月から9月にかけて米国とカリブ海諸国を相次いで襲った、チャーリー、フランシス、アイバン、ジーンの4つのハリケーンは、被害総額として270億ドルから290億ドルにも達した。
こうした気象災害による2004年の被害額は約900億ドル(約9兆7000億円)に上り、前年比28%増で、過去最高となった。
■2004年の主な気象災害 気象庁「気候変動監視レポート2004」(2005年3月)から作成