目次 > 第4章 今後の対策の方向性 > 4-1 自助―予防策
2004年7月・新潟・福島豪雨(新潟県中之島町)
過去の水害経験が伝承されなくなったことや、治水事業の進展による危機意識の低下や災害への遭遇機会自体の減少などにより、水害に備えている家庭は少なくなった。しかし水害は現実に全国各地で多発している。
災害時の心得として、自分の身は自分で守る「自助」が基本的な考え方であり、平常時からこの考えに基づいて自助の備えを実行するには、十分なリスク認識が不可欠となる。
水害の危険が高いと目される地域では、自宅を浸水に備えた造りにすることが求められる。水害に限らず地震災害の時に、非常持ち出し品をすぐ手にとれる場所に用意したり、家族内で避難ルート、避難場所や連絡方法について、話し合ったりしておくことも重要である。
■2004年7月の新潟・福岡豪雨の被災者のアンケート(新潟県中之島町)
問:この度の水害を経験する以前に、あなたは、刈谷田川からの水があなたのご自宅まで来ると思っていましたか
問:あなたの世帯で、この度の水害が起こる前から水害に備えていたことは何ですか