○凍上災とは?
凍上災とは、凍上現象により道路舗装面にひび割れなどが発生する災害です。(写真参照 青森県下北郡佐井村 国道338号)
凍上現象による災害には、次の2種類があります。
【1】冬期の低温によって道路の地盤中に大きな霜柱が発生し地面が隆起することにより、道路舗装面にひび割れなどが発生する被害。
【2】春の融解期に起こる道路地盤の支持力低下により、道路舗装面に局部的な沈下と亀甲状のひび割れが発生する災害。
凍上災が発生すると、道路舗装面の平坦性が悪くなったり、ひび割れた舗装の一部がはがれるなど通行に支障をきたす恐れがあります。
凍上現象は、北海道や東北地方はもとより四国や九州地方の温暖な地域においても、冬期間低温気象にさらされる山岳地帯などで、発生する場合もあります。
○災害復旧事業の採択要件
今冬の低温により被害を受けた都道府県または市町村が管理する道路のうち、以下の要件を満たす箇所について災害復旧事業の対象となります。
【1】被害のあった地域における最近10年間の凍結指数※を算定し、今冬の凍結指数がその最大値を超えるものであること。
【2】対象となる道路は、幅員が2m以上かつアスファルト厚3cm以上のアスファルト舗装道路とする。
※凍結指数・・日平均気温が0℃以下の期間における日平均気温の累積で表した数値
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