- 降雨及び水位の状況
6月19日、朝鮮半島南部に停滞していた梅雨前線に向かって、南の海上から暖かい湿った空気が流れ込み、19日から20日にかけて、九州北部に記録的な豪雨をもたらした。特に遠賀川では、時間雨量50mm、3時間雨量116mmを記録し、20mm以上の豪雨が6時間継続するなど、近年希にみる集中豪雨となり、昭和28年6月以来の大出水となった。
基準地点である「日の出橋観測所」では、危険水位を超え、観測史上最高水位を記録し、直方市街部は一時危険な状況となった。
- 河川等災害関連緊急事業及び河川災害復旧等関連緊急事業の概要
前述した梅雨前線豪雨が引き起こした水害により浸水被害に見舞われた遠賀川水系において実施する河川等災害関連緊急事業と併せて、下流部で河川災害復旧等関連緊急事業を実施することにより、再度災害の防止を図り、遠賀川流域の治水安全度の向上を図る。
○河川等災害関連緊急事業の概要
・事業主体:九州地方整備局 ・延長:L=550m
・主な事業内容:河道掘削34,500m3
・事業費:約1億円
・工期:平成13年度
(参考)復緊事業区間内の河川等災害関連緊急事業
・事業主体:九州地方整備局
・延長:L=800m
・主な事業内容:河道掘削38,000m3
・事業費:約2億円
・工期:平成13年度
○河川災害復旧等関連緊急事業の概要
・事業主体:九州地方整備局
・延長:L=6,570m
・主な事業内容:河道掘削370,000m3、築堤1,870m、橋梁3橋
・事業費:約57億円 ・工期:平成13年度〜平成16年度
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